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新庄監督の矜持

 派手なパフォーマンスと言動で注目を集める日本ハムファイターズの新庄剛志監督。今年は試合前のメンバー交換で相手監督や審判団とハイタッチをするというパフォーマンスをしています。勝負に徹すると宣言した今年は例年に比べて控え目な印象でしたが、交流戦初戦の阪神戦で久々に物議を醸すパフォーマンスを行いました。対戦相手の阪神タイガースのユニフォームを着てメンバー交換を行ったのです。
 現役時代も監督時代も新庄監督の想いはいつも変わりません。「ファンを楽しませる」常にこの想いを持ち続け様々な表現をしてきました。現役時代の日本ハムはかなり地味なチームでした。スポーツニュースでは人気球団の巨人や阪神が報道される時間よりはるかに短い時間しか取り上げられません。何をしたら報道されるかを考え、プレーはもちろん言葉やパフォーマンスをしていました。
 一方、パフォーマンスは常にリスクと隣り合わせです。新庄監督は幾度となく球団やNPBから処分を受けています。今回の阪神戦でのパフォーマンス後のインタビューでも球団やNPBからの呼び出しを予測していること、罰金の用意をしていることを明かしています。
 何か新しいことをすることは常にリスクと隣り合わせです。それでも新庄監督は想いを叶えるために、あえてリスクのある挑戦をしています。でも実は「ファンを楽しませたい」この想いは処分をする側も変わりません。やむを得ず処分をしていると思うのです。子供たちが社会に出る10年後の世界を正確に予測できる人は、この世の中にいません。その予測不可能な世の中を生き抜くためには「想いをもち、その実現に向けて挑戦する」気持ちが欠かせないと考えています。私自身が、いい意味で「失敗したら謝ればいい」という気持ちをもち、挑戦する大人の姿を子供たちに見せていきたいと思います。

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