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お前の罪を自白しろ

夕焼け小焼けの赤とんぼ
追われて見たのはいつの日か

※内容に触れているかもしれません。


主人公が中島健人さんなので、この映画に興味を持った。
映画「ラーゲリより愛を込めて」を観た時に、役者としての彼に好感を持った。

ラーゲリより〜の時は、主人公、山本(二宮和也さん)の収容所仲間の役で、確か、配給される極僅かな自分のご飯を、迷い込んだ野良犬に分けてあげて可愛がる優しさと、周りを明るくする爽やかな笑顔が印象的だった。

今回の映画では、父親(堤真一さん)が政界の大物議員で、中島さん演じる晄司(こうじ)は、父親の秘書をしている。
妹・麻由美(池田エライザさん)の娘・柚葉が誘拐されて、犯人から父親宛てに送られた要求が「お前の罪を自白しろ」というもので、犯人をつかまえるために奔走する。

中島健人さん自身の中にある、正義感や聡明なところや優しさが、役に投影されているのだろうなと感じた。

事件は一件落着した、…かの様に見えたあたりで、晄司の中で何かすっきりせずに彼があれこれ思案している場面があった。
季節は夏で、日差しが強く暑そう。建物から出てきた彼がシャツの襟元を緩める。
肩に背広を引っ掛けながら遠くに視線を向け、河川敷を歩く姿が、紳士。

アイドルとしてのキラキラさせているのでなく、オラオラとカッコつけているわけでもなく、彼の中からじわじわと滲み出る格好良さが素敵だった。

これからも、色んな役にチャレンジしてほしいなあ。

と、映画の感想というよりも役者、中島健人さんの感想になってしまった…。


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