久しぶりに外を歩く
お盆だが、普通の生活をしている。
昨日は朝から10年来の友人と出かけた。
夫が子どもたちを見てくれると言うので、心置きなくインドアな遊びを楽しんだ。
帰る時間を気にしないでずっとおしゃべりできる気楽さは本当にありがたい。
ありがとう、夫！
夕食より遅い時間に自分の用事で外にいるのはなんだか不良の気分でくすぐったかった。
今日は午前中にめちゃくちゃ濃い講義を1本受けて、午後は子どもたちと夫とお出かけ。
暑い。
台風が過ぎ去った関東ほどではないと思うが、それでも暑い。
滅多に外出しない身に、直射日光は強すぎる。
溶けてしまいそうだ。
ヴァンパイアかゾンビのようで情けない。
一応ニンゲンなのに。
子どもたちは遊具から遊具へと渡っては楽しそうに汗を拭う。
その周りを心配性の夫が見守って歩いている。
みんな暑そうだなぁ。
日陰を探しながら荷物番をする。
毎日投稿しているnoteの記事を書くのだ、と夫に言い訳をしながら、スマホをポチポチ。
丘の上に夏らしい雲を見た。
入道雲というやつか。
昔見たジブリ映画にこんな雲があった。
タイトルは【紅の豚】か【魔女の宅急便】あたりだろうか。
妙に心がウキウキと弾む雲。
いやもしかしたら【耳をすませば】だったかもしれない。
青空が見える坂道を駆け出す主人公の、セーラー服の襟がふわっとなびく柔らかい曲線が好きだった。
歌い出したくなったり、駆け出したくなったり、そんな衝動は大人になると滅多にない。
ああ羨ましい。
溜め息をつく。
もうわたしは眼の前に青空と丘があっても駆け出さない。
3秒で息が上がる為体を誰か笑って欲しい。
外で飲むと安い麦茶でも美味しいし、遊び飽きた公園でもやはり楽しい。
子どもたちの笑顔を見て、いつもより汗だくな夫を見て、たまには外に出るのもいいものだと思う。
PCのモニターの前で地縛霊のように固まっていると、取りこぼしているものがたくさんありそうだ。
雲の形とか、風の匂いとか、スーパーのお得情報とか。
そろそろ朝活で散歩をはじめるべきだろうか？
井戸端会議でご近所のうわさ話を仕入れるのも必要なスキルかも知れない。
いや、それだったらstand.fmやVoicyを聴いたほうが有益だ……
ママ友もご近所付き合いもうまくはできないけど、ビジネスの取り組みは諦めずに続いている。
朝活の散歩もできる気がしないけど、たまに子どもたちとお出かけして外を歩くくらいがちょうどいいのだと信じたい。
運動不足と体重増加だけはどうにかしたいが、全部うまくいく魔法なんかどこにもない。
諦めがつかないだけだ。
あ、諦めきれない、んだよね……
大社高校(島根)が早稲田実業相手に11回サヨナラ勝ち。
アドバンテージ、じゃなくタイブレイクまでもつれ込んだ激戦だった。
完投した大社高校の馬庭投手が決めたサヨナラタイムリー。
彼の涙につられて大泣きしてしまった。
すごいよ。すごいよほんとに。
よく心が折れずにここまで……
あのマウンドにひとりで立つ孤独を想像すると、まだわたしなんて、とちょっとだけがんばれる。
スポ根じゃないからちょっとだけ。
月曜日の第4試合が楽しみだ。
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