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【体験記】「話す」ことを真剣に考えたらどうなる?

お世話になっているとぽさんのトーク力アップ講座(おためし)を受けた。

以前から人と話すことに苦手意識があったが、必要に迫られている実感はなかったのに、なぜだろう?
今すぐ受けなくてはいけない気がして募集を見てすぐに申し込んだ。

少し前にとぽさんの圧倒的なトーク力を目の当たりにしたからだと思う。

オンライン交流会の司会をされていたときのこと。
とぽさんが話すだけで参加者全員が集中する。
ブレイクアウトルームで初対面が4人でもじもじしていても、とぽさんが入った途端、活発な会話が生まれる。

わたしにはない能力だ。
縁遠いと思っていたトーク力、眩しい!

ほしいとは思わなかった。
だって得られる能力だとも思わなかったから。

でも一端に触れられたらうれしいと思って申し込むことにした。
ありがたいことに予定されている2回の講座にどちらとも参加させていただけることになった。


【1回目】即興力をきたえる

参加メンバーはとぽさんの講座生さんととぽさん、それからわたし。
内容のイメージがまるでできないまま当日を迎えた。

最初のお題は自己紹介

1人2分ずつ自己紹介してください。

1つ目のお題

無理やん。
自己紹介なんてクラス替えの直後くらいにしかしない。
社会人になってからは改まった自己紹介の場はなかった。

自分の中身を探してみる。
人様にお伝えできるスキルはこんな感じ。

介護福祉士、介護歴15年
インスタの運用経験あり
図解もちょっとできる
基本的なライティング知識もある
お節介

自己紹介の材料

初手からしどろもどろだ。
とりあえず自分にできることを話す。
精一杯だ。

とぽさんからいただいたフィードバックはこんな感じ。

スキルは絶対伝えるべき
スキルを使って聞いている人にどんな未来を提供できるか?(ベネフィットの提示)
集まりの場ではどこで必要とされるかわからないから、出し惜しみせずにスキルとベネフィットを伝える
自己紹介は自分を売り込む武器

とぽさんからのフィードバック

営業なのだ、自己紹介は。
自分を商品としたときに「わたしはあなたをこんな未来に連れていけるよ」と提示すると、将来的に仕事へ発展する可能性もある。

ぼやぼや生きていてはいけないらしい。

相手の悩みを引き出す

1人3分
自己紹介をもとに質問して悩みを引き出す

2つ目のお題

とぽさんの講座生さんに質問を浴びせまくって悩みを引き出す。
これまたしどろもどろだ。
脳死した会話しか経験がないから、相手の悩みについて考えたことがない。
会話のなかでたまたま悩みを見つけたことはあっても、わざわざ探した経験もない。

うーん……

困ると自分の体験をまくしたてる自分に気づく。
ちがうの。
質問するのよ、綾瀬!

あっという間に3分が終わる。
ろくな深堀りもできていない……
落ち込むぅ。

質問の数とテンポを上げる
相手が話しすぎるとよくない
二の句を告げさせない
遮ってでも次の質問にいく
キーワードを拾ってどんどん深堀る
深掘りを繰り返して悩みの収穫率を上げる

とぽさんからのフィードバック

わたしがやってないことばかり。
すごいなぁ。そんなに考えているんだ。
わたしなんか、話すだけでいっぱいいっぱいなのに……

とぽさんは言う。
「こんなの訓練ですよ」

わたしも講座生さんも中盤ですでに這々の体ほうほうのていだ。

悩みを解決せよ

1人2分
相手の悩みを解決する方法を提示する
知り合いのエピソードを出して良い

3つ目のお題

わたしは講座生さんの悩みを【食生活の乱れ】と想定して解決策を提示する。
元同僚のエピソードを絡めて食生活を改善する方法をいくつか提示した。
が、提示しただけでは相手の表情は変わらない。
なぜだ!?
それもとぽさんのフィードバックで解決した。

食生活を改善するベネフィットまで提示する
第三者が食生活を改善した変化を語る
具体的に自分ができる手助け案を提示する

とぽさんのフィードバック

またベネフィット!
インスタもライティングも、ベネフィットが大切だと知っていたはずなのに。
話すとなると途端に失念する。
相手を見てない証拠だ。

テーマ「即興」のまとめ

悩みに直撃すると信頼関係を築きやすい
意見の押し付け合いにしない
解決できることを提示する
その人にとって適切な距離感をつかむ

とぽさんのまとめ

あっという間の60分だった。
人に向き合う姿勢が足りていなかったと気づかされる。
深堀りしていいんだ。
うっすら上っ面なでてたら距離なんか縮まらない。

とぽさん、すげぇ……

講座生さんとふたりでため息をつく。

でも不思議と落ち込まないのは、とぽさんの教え方に拠るところが大きい。
とぽさんは否定しない。
やり方の指摘はするけど「だからダメなんだ」という言い方は一度もしなかった。
「〇〇なら良くなるよ」
「数こなせばできるよ」
ポジティブな言葉に背中を押されてじゃあどうやってしゃべろうかな?と考える。
そんなにうまくはいかないのだけれど……

【2回目】フリートークをきたえる

2回目はイベントなどでトークを不特定多数のお客さんに聞かせる場面を想定している。
正直違いはさっぱり分からない。
まあいいや、当たって砕けろ(基本の生き方)
参加者は前回もご一緒した講座生さんととぽさん、そしてわたし。

同じテーマで1人3分話す
自分のターンは相手に質問可
一次情報を入れる

3回の演習の共通ルール

子どものころの夢は?

そもそもどんな会話が求められているか想像ができていないままはじまる。
中身はわたしも講座生さんもぐっちゃぐちゃのグダグダ。

自分の話しをしたものか、相手に聞いて良いのかそれすらもわからない。
でも自分がメインなら自分がしゃべるべき!?
そんなにエピソード持ってないよ……

3分の間に頭のなかはぐちゃぐちゃになるし、会話は上滑りする。

とぽさんは、わたしたちの迷走っぷりがすごすぎて笑っていた。
まあ笑ってもらえたならいいか。

話しの着地点を見つける
自分のノウハウを話して、相手に関連した質問をぶつける
好きだと相手が言うことを深堀りしていく

とぽさんのフィードバック

着地点ってどうやって見つけるんや……
会話するだけで精一杯だ。

とぽさんが教えてくれたこと。
2人いることを有効活用するといいよ。
自分に引き出しがなかったら相手に話しを振る。
話したことを掘り下げていく。

そのなかで着地点を見つけていく。

難易度高すぎる……
外郭くらいしか見えてこない。

人生で1番印象に残っていることは?

次は抽象的なテーマをどう扱うかが焦点だと言う……
いやいや具体的なテーマも扱いきれていませんけど!?

たまたま同じような体験をしていたことから会話はそこそこ弾んだ。
しかし「これでいいのか?」が頭から消えない。
スッキリしないまま会話が終わる。
その原因はとぽさんのフィードバックではっきりした。

聞いている人に自分事として聞いてもらう
過去から未来へつながるように話しを展開させる
つらいことのままで終わらせない
教訓や学びを提示する
聞いている人の気持ちを変化させる

とぽさんのフィードバック

経験を経験として話して終わらない。
経験に感情を結びつけて、学びや変化につなげていく。
つまりは流れが大切らしい。
「〇〇な自分がこんなに変わった」というストーリー性はインスタでもブログでもよく見かける。
あれ、ヒントって意外と近くにあったんじゃ……

故郷について教えてください

最後の演習には1番難しいテーマを選んだ。
玉砕するならハデにいこう。
講座生さんとふたり、一蓮托生の気分だ。

【故郷】なんて広すぎてどこから取り掛かったら良いか分からない。
まあいい。どうせ分からないことだらけだ。
当たって砕けたらとぽさんが拾い集めてくれるはず。

結果的にわたしたちはボロボロだった。
流石、1番難しいやつ。

テーマに縛られない
「なんで?」を繰り返して深堀りする
中だるみさせないように話しを展開させていく
テーマから脱線してもいいから深い話しを

とぽさんのフィードバック

テーマの付近でウロウロしていた迷子のわたしたち。
たしかにおもしろいトークショーって、テーマからどんどん脱線するし、話題がポンポン入れ替わっていく。
そうか、難易度の高いテーマの向こうには討論番組やトークショーの人たちがいるんだなぁ。

テーマ「フリートーク」のまとめ

他者と対話することで新たな問いが生まれる
日常的に周りへの疑問や興味を持ち続ける
質問するポイントを見つけるクセ付けをする

とぽさんのまとめ

1人で話すならコメントやチャット機能を有効活用する。
相手がいるなら相手を掘り下げていく。

どんな形でもお客さんがいる以上は【聞いて良かった】に導く。

話すって本当に奥深い。
普段のとりとめのない会話は【人に聞かせる会話】じゃない、と知っただけで、わたしには大収穫だったと思う。

このnoteもそう。
ノウハウだけにしない。
学びや変化を提示する。
会話も文章も基本は同じ。
あとは訓練!

がんばるっす!

とぽさん、2回にわたってありがとうございました!

とぽさんのnoteはこちらから。






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