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07.THE FIRST SLAM DUNK #映画感想 原作・アニメ未視聴です。

1.今日の余談(嫌いを埋めれば、好きになる)

・アニメキャラが苦手だった。
 異様な容姿、セクシャルなビジュアルが物語のノイズになる。
・アニメ映画が苦手だった。
 時間の流れが編集され、ご都合主義なストーリーが論理破綻を産む。
・3Dアニメが苦手だった。
 周囲に対してキャラクターの動きに違和感が、観ていられない。
・スポーツ漫画が苦手だった。
 競技中の思考表現に、競技が添え物に感じる。
・バスケットボールが苦手だった。
 高身長で運動神経の良い男が怖かった。

そんな私にとって対極にあるような作品がスラムダンクだ。

今回は「おまけの夜」の年末イベントをきっかけに映画館に足を運んだ。
スラムダンクは人生で一番勧められた回数の多い漫画だ。
知っている設定は、主人公の名前と容姿、高校生のバスケットボール漫画であるということ。

結果、たまらん!!!なにこれ!
「今年一番、手に汗握ったー-----!!!!!」

2.あらすじ

どうやら公開まで内容が隠されていたようなので、今回は割愛する。

3.こんな日に観て

・熱い気持ちを取り戻したい日
・勝負の日が近い日
・手に汗握りたい日

4.評価・感想

★★★★☆4.6 みんな今すぐ観てくれ。
視聴方法:映画館
とりあえず映画館に足を運んでほしい。
・漫画通り、現実的な容姿のキャラクター。
・時間の流れも現実的で、プレイヤーからの目線も現実的。
・3Dアニメによって、キャラクターにとどまらない、現実的な動き。
・「バスケットボール”漫画”」ではない。「”バスケットボール”漫画」。
・「チビだから」「自分は何者か」アイデンティティがたまらん。
どこまでもリアルで、おふざけ要素も少なく、アニメ表現だからこそできる魅せ場もたまらなかった。

以下、ネタばれあり

宮城の過去から始まる、冒頭。今回の主人公が明示される。
そして手書きされたキャラクター。
歩いてくれるだけで痺れた。その時点で、もうつかまれていた。

そして現れる対戦高校。
みんなが騒いでいた山王戦が、インターハイ連覇の山王工業高校と、寄せ集めの湘北高校との試合であることがわかる。

ここからは、本当に試合を観ている気分だった。
3Dが、等身大のキャラクターにぴったりの動きを表現する。
キャラクターの思考表現も、試合中にあり得る尺。
そして試合の中の動きも現実的な尺

結果知らないから、余計に手に汗握った。
座席から前のめりになった。
何回も「がんばれぇ!」と叫びそうになった。
何回も「うぉー-!!」とガッツポーズしそうになった。

原作ファンや、アニメファンは思うところがあるのだろう。
未視聴の私からすると、主人公変更は英断だったと思う。

・過去による卑屈さ。
・強気に見せているが、本当は繊細な性格。
・そしてそれを支えてくれる、桜木という圧倒的な前向きさ。
この共感が現代風で、観視聴の私を湘北高校のファンにした

テーマ曲が流れた瞬間、あのシーン泣いた。
「ここで来てくれ桜木!」っておもった瞬間に来てくれる桜木。
たまらん!!!!!

ー---------
強いて言うと、不満は3点ある。
・宮城くん、必要以上に過去が重いよ…。
 それによって桜木が輝いて見えるんやけど。
・過去回想、回数減らして…。
 試合でテンション上がったときに回想シーンに入って少し冷めてしまうから、あと2回は回想の回数減らしてほしかった。
・試合後の余韻。
 もっと浸らせてーー。
ー---------

最後の3展開。
こちらが歓声を上げる間もない攻防。
そしてここにきて初めて使われる、アニメならではの表現。
観に来てよかった。

5.まとめ

控えめに言って最高の映画でした。
文字通り私にとっての「THE FIRST SLAMDUNK」
どうやら原作者がリアルを追求するために、10年構想を練ったとか。
そのまま監督もやっているのだから、感謝の言葉しかない。

試合シーンが良すぎた。
あれ原作通りなんかな。意味わからんぐらい細かかったけど。
自分の浅い人生経験の中では、アニメ史上最高にリアルだった。
試合シーンだけに編集して、声出せる応援上映とかやってほしい。

最後に自分事だが、転職先が決まった。
仕事以外にやりたいことも決まった。

卑屈さは反骨精神に。そして明るさは人を惹きつける。

敗北を糧にして、ここから這い上がるぞ!

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