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DX CODEについて考えてしまいました

私がフィルムでの写真撮影をしなくなって10年くらいは経過しました
カメラは好きなので、カメラを動作させるために、たまにフィルムを使うという
ことをやっています     フィルムの消費は少ないです

それで、フィルム全盛時代というべきか、30年程度は前の
普通に売っていて、使われたカメラ
何と呼びましょうか   まとめた呼び名は思いつかないのですが
まあ、普通のカメラですよ
写ルンですでもなく、一眼レフでもなくて......
そういうカメラを触っていた時なのです
それではフィルムを詰めて撮影してみましょうと思った時に
ほんとに、突然として  ふと  思ったのです
このカメラのフィルム感度設定は  って
いわゆるカラーフィルムでのISO感度というやつの設定です
ISO100とかISO400などとして売られています   あれの
設定です
フィルムの話ですので、若い方だけではなく
写真をスマートフォン以外で撮ってこなかった方も
なじみはないのかもしれません
手持ちで、ISO100とISO400のフィルムがありました
ほんとに  ふと思ったのです
これを「増感」や「減感」するときどうしたらいいの  と
この2つの言葉を知らないとか、聞いたことないという方は
このあと読んでも、たぶんなんのことだということになると思いますので
おすすめしません    謎の文章になるはずです

そのときは、ISO100のフィルムをISO50かISO25で撮ろうと思いました
カメラをあれこれ見ましたが
手動でのISO感度設定のボタンやメニューはなさそうでした
パトローネの収まるところにはDX CODEを読み取る接点がありましたので
これは、DX CODEでの設定のみのカメラで、手動での設定はできないと思いました
それで、その時は、   カメラをだます  というか、ISO25に見せかける
ことにして、その場をしのぎました
どうやったかについては、この文章を読めば、想像につくはずです


図にしてみました

トップの写真は、手持ちの実物のパトローネの写真ですが
わかりやすいように、図にしてみました
なお、「DXコード」でネットを見るとWikipediaに
解説がありますので、単にDX CODEを知りたい場合は
そちらが間違いないかもしれません

DX CODEというのは、135フィルムのパトローネで、そのフィルムの特性をカメラで読み取りが
できるように設定した規格です
実物のパトローネを見ると、銀色をしているところが、金属そのもので、電流を流せます
黒いところは、印刷して、絶縁しているため、電気を流れなくしています

図の接点1と接点7は、共通の部分で、かならず金属のままです
2~6と、8~12がどうなっているのかを電気的に読み取るしくみとなります


表にしてみました

今回の話は、ISO感度の話だけにしますので、規格でいくと
接点1から、接点6までで規定されます
先に書いたように、接点1は基準なので、接点2から接点6の
5つの状態でわかるようにしています
ピンクにしてあるのは、通常販売しているフィルムで、よくある感度
100,200,400,800をわかるようにしてあります

接点1が基準なので
ISO100のフィルムは
接点1と、3,5が銀色の金属むき出しで
電流が通り
2,4,6は黒く塗装してあり電流が流れません

もし、設計者がカメラのマイコンをどう使うかを考えれば
ひとつの考え方としては
接点1をマイコンのグランドと接続します
接点2,3,4,5,6の5つを
I/OポートのINに、外部プルアップか、内部プルアップされている状態にして
その入力を読み取ります
つまり、表の白、金属むき出しならグラントと接続されるのでLowレベルで
表の黒い部分は、塗装してあり絶縁のためHighレベルとなります
接点2,3,4,5,6を順に、下位から割り当てて
Inの0 を、接点2というぐあにすると
00000bから1111bまで読み取れ
ISO100は10101bと読み取れます
同様に
ISO400は10011bと読み取れます
その読み取った値から、カメラの感度設定をして、撮影すれば
マイコンのプログラムとしては、いけるわけです

私がその時に見たカメラは、
そうではなかったのです
カメラに接点は4つしかありませんでした
接点1,2,3,4の部分です
なのでISO感度の読み取りはどうなっているのと思いました

先ほどの表を見ると
接点1,2,3,4だけだと  つまりは
ISO25も32も40も  同じに
ISO50も64も80も  同じに
ISO100も125も160も  同じに
ISO200も250も320も  同じに
ISO400も500も640も  同じに  見えます
でも  考えてみると、よく売っているフィルムは
100,200,400がほとんどなので
大多数の方は、接点1,2,3,4の読み取りでいけるはずです
ISO125とISO160のフィルムなんて、ふつうは買わない、使わないと
考えればISO100で動作すればいいわけです

なので、私の当初の考えは
ISO100のフィルムをISO25に設定できるのかということに
なっていくわけです

手持ちのカメラをいくつか見てみました


これが多いですね  接点4つ

カメラをひっぱりだしてみましたら
これが多かったのです
接点4つのもの


これも接点4つ

接点4つは多いのでした


Autoboyは

Canon のAutoboyで見られたのは
フィルム感度だけでなくて
接点8と接点9を見ているもので
規格では接点8,9,10でフィルムの撮影枚数情報を規定しています
表は作りませんが、一般的な24枚撮と36枚撮は、これだけでわかりますが
一時期ありました27枚撮はたぶん36枚撮と同じに見えるのですが
どういう動作にプログラムしているのかわかりません
以前Autoboyシリーズは、使ったことがありましたが
そのときは何枚撮を使ってどうだったか、覚えていませんでした


Yashicaは

特殊だったのはYashica Zoomate165SEでした
接点2と4しか見ていません
さきほどの表では  接点2,4だけだと
マイコンの読み取りが  
00bだとISO800,1000,1250,3200,4000,5000のフィルムは ISO800と同じ
01bだと400,500,640,166,2000,2500のフィルムはISO400と同じ
10bだと50,64,80,200,250,320のフィルムはISO200と同じ
11bだと25,32,40,100,125,160のフィルムはISO100と同じ
なのです
これだと、ISO100,200,400,800しか使わない方を想定すれば
これだけでいけるはずです
はたして説明書にはどのように書いてあったのでしょう
ネットで説明書がダウンロードできるほかのカメラに関しては
DX CODEの無いフィルムに関して、どうなるのか書いてあるカメラもありました
あるカメラは、DX CODEがないフィルムはISO100と設定されると書いてありましたが
これは、どうなのでしょう
パトローネがちゃんと塗装してあって、全部絶縁されていればいいのですが
部分的にしかとか、まったく塗装されていないパトローネが存在したら
DX CODEが無いと言い切れるのでしょうか
そこが疑問です


ちなみにですが

RICOHの場合、ちゃんと  なのかな 接点2,3,4を読み取っているのと
なにか変なところをひとつ読み取っているカメラがありました
不思議です
ただこのカメラはISO感度は手動設定でしたので、感度に関しては
読み取りは関係していないわけです

さてさて、いよいよIOS100のフィルムをISO25で使う話ですが
問題なのは、ISO25は、接点2,3,4が、塗装なのですよ
なので、もし接点3のところにテープを張り付けて
ISO25に見せかけようとすると
なんと、DX CODEの無いフィルムと、判別不能になり
モデルによっては、ISO100と設定されてしまいます
そのため、ISO25,32,40には設定できないのではと考えて
できそうなのはISO50に設定する
つまり、接点2の黒い塗装をはがしてしまえば、ISO100のフィルムを
ISO50に見せかけられるのではと思いました
それで実際に実行しましたが
100と50の差は、ラチチュードで、差が感じられなくて
ほんとにできたのと  わからずじまいでした

現在売られているフィルムで
DX CODEのついてないフィルムは多いのですが
そのために、「DX コードシール」というものが売られていて
ISO100とISO400のシールが売られていますので
それをパトローネに貼り付ければ100か400のフィルムは
自動設定のみのカメラでも使えるわけです

ながながと
なんのことやらという文となりました
私のカメラ遊びの話でした

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