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ゲーム雑誌業界でも異例だった私

名は伏せるが、ゲーム雑誌業界で1位と言えば
分かるだろう。

私は信長の野望オンラインを始めた時はPS2から
だった。私が信長の野望オンラインを選択したには
訳があった。

コーエーの三国志、信長の野望の全てと、
大航海時代シリーズ、そしてあまり知られていないが、
伊忍道というRPGは名作だったが、あまり売れなかった。

コーエーが出した伊忍道は打倒信長というフレーズで、
主人公と日本全国を旅する武士や忍者、国に属する武将たち
と親密になれば2人まで仲間に出来るというもので、仲間に
出来る人数も相当いたことから、当時は斬新であったので
私は購入した。

友人に勧めたら、面白いと言っていた。

一応ゲームジャンルの説明もしておく。
RPGには大きく分けて二つのタイプがある。
MMORPGとMORPGという二つのジャンルがある。

世界的にヒットするのはMMORPGで、信長の野望オンライン、
FF等のような大人数で遊ぶ事が可能なゲームで、寿命も長く、
開発期間も長い。だいたいだが、配信開始から3年は赤字で、
4年目から黒字になると当時は言われていた。

現在では課金システムがあるので、多少は変ったが、その分、
ビジュアル面や斬新な開発に力を入れているので、4年目から
黒字とみてよいだろうと思われる。

MORPGは日本で言えばモンスターハンターがそれに当たる。
基本的に寿命は短命でMMORPGのように世界を広げていったり、
新しい敵やダンジョン、戦い等は増えないものであるため、
短命だと知っていてプレイしている人ならいいが、
それを知らずにやるとキツイことになる。

MMORPGの場合は定期的にアップデートをして新しい装備や
システムを取り入れていく中、大型アップデートの場合は、
新しいジョブや機能、装備、乗り物や家、ダンジョン、マップ、
新たな敵、等多くを含む場合は、拡張パックとして
だいたい2千円から4千円くらいだったと思うが、そうして
バージョンアップを繰り返していくので、10年くらいのプレイヤーは
そこら中にいる。それだけ中身の濃いものとなっている。
当然ながらPVP戦もあり、激熱だ!

信長の野望オンラインでは私は少数精鋭のリーダーをしていた。
その仲間以外にも、上手いプレイヤーとは独自の交流をして、
ジョブ的な職業が足りない時などに声をかけて補充していた。

初期の頃、知り合った1人の男性がいた。私は二十代で、
会話から見て10代だと思われた。

たまに個人チャットが来るような会話はするが、一緒に組んだ事は
あまりなかったが、ある日、会ってもらいたい相手がいると言われ、
ゲーム内で紹介された。

中身は女性で、雑誌業界に努めている事を話され、基本的にダンジョン
等に行く時は、記憶は薄いが7、8人パーティーで構成して、
アタッカー、盾、回復は必須であったが、職業的にどうしても
アタッカーの数が多いので、私はサポートメインの忍者をしていた。

ひとまず仲間に話してみると告げて、私は仲間に手伝って欲しい時
などがある場合、協力してくれるかどうか尋ねた。

皆、良い人で協力してくれることになり、それから5回ほど手伝った。
その時に、私がコーエーのゲームに強い事を知り、私の地元まで
行くので詳しい事を色々話したいと言われて、会うことになった。

私の馴染みのショットバーで話を聞きながら、私がどれくらい
三国志や信長の野望のオフラインゲームに強いのか聞かれた時に、
友人たちが言うには、私は日本でもトップ5には入るだろうと
言われている事を話した。

コーエーの三国志や信長の野望をやった事がある人なら分かるだろうが、
私はいつも初めてやる時から、敵の強さは上級で、後はやったら簡単
すぎる、寝返り等の策略は一切せずに、外交等の同盟しかしない事など
を話したが、あまりよく知らないようであったが、桁外れに上手い事を
知り、前向きに考えて欲しいと言われ、その日はそれで終わった。

知る人ぞ知る名作である「キング・オブ・キングス」という4人まで、
対戦またはコンピューターで戦うシミュレーションゲーム仲間の1人に、
スカウトされている事を話した。

彼は私なら絶対に大丈夫だと言った。

その友人も悪く無いプレイヤーであったのでよく対戦していたが、100回は
したと思うが、私には一度も勝てずにいつも悔しがっていた。
ちなみに鉄拳仲間でもあった。

それから一ヶ月ほど経った頃、再び尋ねてきた。
私は引き受けることにした。

私の担当は攻略、インタビュー内容、企画発案などであった。

入ってから初めて知ったが、攻略出来る人が1人もいなかった
事には驚いたが、コーエーのような開発会社は、
全てのゲーム雑誌社にキャラクター画像や内容は薄いものの、
原稿はかけるような素材を送ってくる。

それまでは素材を元にライターは書いていた。
当然ながら中身はどこの雑誌社と比べても対して変わらない
程度のものであったが、私が入る事によって、オンラインも
オフラインの三国志や信長の野望も私が発案したものに
変ったので、内外でも評価は高いものになった。

今だから分かる事だが、ライターと攻略では、ライターの方が
上のように思っていたが、実際、エッセイや色々な文章を
書くようになって分かったが、攻略する方が遥かに難しい。

特に雑誌のライターは楽だと言う事に、奇しくも自分で
書くようになってすぐに悟った。

攻略班の多くはゲーム雑誌社だが、決して上手いものでは
無かった。逆に驚くほど攻略に関してはレベルは低いもので
あった。

そのため、私が攻略担当になる前までは、ライターが素材を
書いていただけであって、特別なものでは無かった。

オフラインの信長の野望で一度だけ、自分で立てた企画だったが、
非常に大苦戦したことがあった。
相方のライターもその時だけは、不安そうにしていた。

時間的にもあと1戦しか出来ない状況になり、その時は3日間徹夜
して何度も挑戦していたが、全国の半分ほどまでは制圧しても、
巻き返されていた。

私が定めた寝返らし無しも条件に入っていたため、有能な武将を
捕えても、AIMaxと上級という壁があるため、私は殆ど殺していた
ことから、苦戦の道を進んでいた。

AIMaxの上級の世界では、私もそうだが、1ターン目から攻め合いに
なる。それと同時にAIMaxなので同盟も同時に行われるため、
どうしても弱い国と同盟を結ぶことになる。

婚姻に関しても普通は2大勢力にならない限り、婚姻破棄はしてこない
ものだが、AIMaxの場合は状況次第で婚姻の破棄もされる。

その上、私が選ぶ君主は主力とは呼べない勢力しか選ばないので、
苦戦は覚悟していたが、まさかこんな事になるとはと思ってはいたが、
クリアする自信はあった。

相方はノーセーブも条件に組み込んでいた私に、セーブした方がと
言いかけたが、「大丈夫」と言って私は最後の勝負に出た。
私は国盗りのこともメモに取りつつプレイしていたので、
時間は余計にかかった。

残り三分を切った時に私はクリアした。
相方はすぐに編集部に連絡を入れて、私が書いたメモ帳を持って
会社にいった。私は爆睡した。

丸一日くらい寝てから起きた。

相方から連絡がきていたので、連絡すると、私のメモ帳だけで
小冊子が作れるくらいだと大絶賛だと伝えてきた。

基本的に攻略には順序がある。
まず最初に送られてくるのは、画像等の素材と、
兵力や強さなどを適当にした完成前のディスクで感じを
掴む。

その後、完成品にかなり近いものが送られてくる。
これを元にして攻略などをする事も多いが、
間に合う時は完成品が送られてくる。

完成品に近い三国志が送られてきた時に、
私は幾つかのクエストに何度も挑戦していた。

8割ほどのクエストは難易度通りの難しさでは
あったが、クリア可能であったが、3、4の
クエストに関しては明らかに兵力配分のミスが
目立ち、それでも何とか1度はクリア出来たが、
普通ならクリアできないと私は判断した。

相方に私が書いた問題点、改善点をコーエーに
送るよう伝えると、申し訳なさそうな顏で、

「メーカーに送っても多分、返事はこない。
これまでも一度も他の部署でも帰ってきた事も
無いし、無視されると思う」

そういう相方に私はそれでもいいから
送るよう伝えた。

次の日、大はしゃぎで私の元に来て、返事がきた
事に非常に驚いていた。しかも改善点に関しても
採用させて頂きます。と御礼のメッセージもきた
事に自分事のように喜んでいたが、私には自信は
あった。

後にも先にも、メーカーから返信が来たのは私
だけだった。

ここで一旦区切ります。
次は信長の野望オンラインで私の読みが当たり、
後のコーエーテクモの社長となった総合プロデューサー
への取材で、起きた話と雑誌が何故、幾社もあるのか
を説明していきたいと思います。


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