ちょっとした一言で信頼をなくさないように
悪気はないのかもしれないけど、ちょっとした無頓着な、無神経な一言で信頼できなくなることってありますよね。
たとえそれが暴言とか誰かの悪口でなくても。
数年前、遠い親戚の法事に参列しました。
会場のお寺は、私自身は初めて訪れる場所です。
その町はけっこう歴史がある町なので、どのようなお寺だろうと多少の興味もありました。
お寺につくと、本堂の屋根に太陽光パネルが。
発電した電気を売却してるのか。なかなか変わったお寺なのかも。
(後で調べたら、太陽光パネルを設置してるお寺さんって他にもあるみたいですね。お寺のお布施って年々減っていて、収入を維持するのが大変みたいです。)
そして法要がそろそろ始まるというときです。
50代くらいの住職が本堂に入ってきて、檀家である私の親戚にこう仰いました。
「えっと…今日は誰の法要でしたっけ」
…住職、供養する人の名前を忘れとる。
いや、人間なので忘れることもあるでしょう。
それは仕方ないけど、檀家に直接聞くか。
普通は直前にメモなどを見直すものなのではないか。
相手のことを重視してないですと宣言してるも同然。
なんか逆におもろいわ。
私はもはやその住職をデリカシーの無いおっさんとしか思えず、お経もその後の説話も全く耳に入ってきませんでした。
私はこのお寺を初めて訪れたので、このやり取りだけをもってこの住職さんが良くない人だと決めつけるつもりはありません。
親戚も怒ってる感じじゃなかったので、目くじらを立てることではないのかも。
そうは言っても、ちょっとした一言で信頼を失いかねないことはあるよなぁって感じたのは確かです。
そういう私自身も、ついつい言わんで良い一言を言ってしまって、人を不愉快にさせたり傷つけたりすることがあります。
仕事でも家庭でも。
ほんの些細な言葉のチョイスが他人を傷つけることはある。
バカ正直に頭に浮かんだことを言うのが誠実さではないよなー、
正直は必ずしも美徳ではないよなーと、自戒とともに思った次第です。
乱文失礼しました。
(余談)
本題とは全く関係ないのですが、お寺の話を書いていて思い出したことを書きます。
別のお寺の話です。
観光で、田舎町のあるお寺を訪れたときのこと。
本堂の入口近く、靴を脱ぐあたりにスプレータイプのボトルが設置されてました。
ラベルは貼ってありませんが、私は当然「アルコール除菌」と思ってボトルを押したら、エタノールではなく「泡タイプの石鹸」が…。
手がヌルヌルになって、近くに水道がないので洗い落とすのに難儀しました。
あれは何のトラップだったんだろう。