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夏の思い出とは…

世代的にケツメイシが結構好きだ。

夏になるとこのメロディラインが何故か頭にこだまする。

最近の私は、Audible にすっかりお世話になっており、この2ヶ月程で7冊くらいの本を聴かせていただいた。

Audibleにおススメされてハマったのが「燃え殻」さんの作品達。燃え殻さんの小説は、以前から気になってはいたのだが、本を購入した事は無かった。

Netflixで映像化された「ぼくたちはみんな大人なれなかった」も、キャストがドンピシャだなと思っていて、いずれ見たいなと。


でも、今回紹介したいのは「これはただの夏」

実はちょっと泣いた。

登場人物は男性だし、私の日常とは全く異なっているのに、主人公の心情にどっぷり引き込まれてしまった。これは?あたしの事か?…なんて。

夏は暑さのせいか、蜃気楼のような幻を見たように感じる瞬間がある。

夏に体験した出来事をふとした瞬間に思い出すことがある。

てか、夏に素敵な思い出なんてないんだけど。

でも、ある時の一コマが鮮明に浮かぶのは夏だったりする。

主人公と出会う小5女子が別マ愛読してるあたりが好き。「物語を丁寧に描いてるのが好き」は、わかるーー。なのだ。

読み終えた後の感想は…

「誰かと一緒にいれる事って幸せだ」と思えた。

私は、何を求めていたんだろう。

私はどこに向かっていたんだろう。

私は何者かになりたかったのだろうか。

今日を生きてるだけでもいいのに。

なんかになりたい時ってある。
でも何にもなれない。自分にしか。

かと言って、自分が好きでもないような。
いや、好きだから甘やかしてるのかも。


生きてりゃなんとかなる。

とにかく必死に生きるだけ。

夏に見える蜃気楼に心揺さぶられながら。










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