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九月場所千秋楽満開

千秋楽結びの一番は琴櫻と豊昇龍の大関対決だった。
残念ながら優勝争いから脱落してしまった琴櫻と琴櫻に勝ってやっと勝ち越す7勝7敗の豊昇龍。
豊昇龍が勝って大関琴櫻と豊昇龍はそれぞれ8勝7敗の成績だった。
14日目に関脇大の里の優勝が決まって、私はのんびりモードでテレビ観戦していたが、最後の一番は立行司木村庄之助さん最後の裁きだったので、庄之助に注目。
伊之助時代から差し違えが多かったし、なんせ相撲を取ってる力士とぶつかってしまうアクシデントも多かった。
庄之助さんにとって最後の一番は誰が見てもわかりやすい、軍配に納得の物言いなんかつかない取り組みでありますようにと願った。
両力士と行司の3人が土俵を丸く走ったが、明らかな押し出しで豊昇龍の勝ち。
最後の勝ち名乗りを受けたのは豊昇龍。
「ほほしょほりゅふー」
庄之助さんは見事な裁きで有終の美を飾り、花束を手に花道を下がった。
テレビに映った笑顔が満開。
にっこり庄之助。
いい笑顔だった。
いいシーンを見た。
土俵人生50年。
愛された行司さんだったんだな。


大関貴景勝の引退も発表された。
「湊川」を襲名された。

貴景勝が育った芦屋のおうちには土俵があったらしい。
子どもの時から体を大きくする努力をしてきたそうだ。
相撲の稽古の帰りにはファミレスでご飯をたくさん食べる。
少年の努力は苦しい道でもあっただろう。
たいていの子どもなら喜びそうな、ファミレスのハンバーグを「もう食べたくない」となにかの番組で貴景勝が話していた。

引退はさみしいが、貴景勝の健康を思えばほっとする人は多いのかもしれない。
ご家族の心配はいかほどだっただろう。
兵庫県民にとっては馴染みの深い「湊川」という名前の親方から、押し相撲の極意を伝授された素晴らしい弟子の活躍をみる未来も楽しみだ。

関脇大の里はあっという間に師匠に並ぶ2回目の優勝。
元横綱稀勢の里直伝の左おっつけが炸裂した。
左おっつけ使いの弟子だ。
弟子に夢を託す師匠の物語にも注目していきたい。
大相撲新時代の扉を開けたのは、大の里と十両優勝した尊富士だ。
とにかく怪我しませんように。

来場所の番付け予想が意外に難しい。でも楽しい。
相撲ファンはやめられない。


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