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個人的ボカロ紹介 〜繊細な方へ〜


持論がひとつある。

思春期にボカロに触れてきた人間は漏れなく繊細な心を持ち合わせている人間が多いということだ。

私自身もその1人なのだが、兎にも角にもこの確率は周囲の人間を見ているとかなり高い気がしている。
私もそんなボカロに救われてきたひとりだ。

私を救ってきたボカロの曲を、ここに羅列していくだけのnoteが描きたかった。

今、誰にもわかって貰えず、辛い思いをしている辛い誰かの共感材料になればと思う。

・ピエロ
大丈夫、大丈夫。から始まる曲。
とてつもなく優しいピエロについての話。
でも、そこに自己犠牲の精神はなかろうか。
痛い時は痛いと言っていい、辛い時は辛いと言っていい。そんな曲。

・夜明けと蛍
夏の夜明けに必ず聴く。私の崇拝するn-buna氏の代表曲ではないだろうか。少しだけ感傷的な夜、または夜明けに。

・the beast.
美しくて不死身の体をもつ、怪物の女の子が、人間の男の子と出会い、時を共に過ごす話。
悲しいくらいに冷たいね、ずっと寂しかったんだね、そう話しかける男の子をお前に何がわかる!と払い除ける女の子。
女の子は不老不死だが、人間の男の子の時間は有限である。結末が感動的。

・メランコリック
恋愛というものをあまりしてこなかった(好きになるタイプがあまりにも性格が限定的すぎるため)
そんな私が当時刺さった曲。
女の子側のツンデレな気持ちがこれでもかと可愛らしく歌詞に乗せられている。

・Calc.
「過去も未来も無くなれば僕も自由に飛び立てるかな、感情1つ消せるのなら「好き」を消せば楽になれるかな。」
恋愛をしていると、好きを無くしたくなる。
それだけ痛くて辛いからだ。でもそう簡単には消えてくれない。

・HEAVEN
Eメールを言葉に出して読んでみてわかったことはサヨナラをサヨナラという、ことだけ。
まずEメールが懐かしい。そして、サヨナラと言われた側は、サヨナラということだけしか分からないが、その一言で全てを察することもできるのだろう。

・からくりピエロ
これも恋の曲と解釈している。
「もうやめたここで君を待つのは、僕が壊れてしまうだけだ。」
当時、悲恋に触れる機会はボカロだった。

・glow
keeno氏の曲。
「色んな痛みを覚えてきたけど、それでもまだ痛い(居たい)んだ。」
この気持ち、大人になった今の方が刺さるのではないか。

・in the rain
同じくkeeno氏の曲。
ねえどうか雨上がれ、と願う気持ち。
こちらは楽曲の中では、私は心象風景では無いかと思っている。

・トリノコシティ
自分だけが周りと違う、取り残されている。
そんな孤独な感覚に陥った時に刺さる楽曲。

・独りんぼエンヴィー
エンヴィーは嫉妬と言う意味だが、楽曲の中にもあなたにも、あなたにも、私はさ、必要ないでしょという言葉が現代の孤独感に深く突き刺さる。
解釈により変わるのだが、私は救われたと思っている。(注、PVはものによってはかなり残酷描写あり。)

・ホシアイ
純粋に相手を思う気持ちが伝わってくる。
美しい純愛をお探しの方には良いかもしれない。

・ハロ/ハワユ
こちら、とても助けられた。
「口を開かなければ分からない、思ってるだけでは伝わらない、なんてめんどくさい生き物でしょう人間というのは。」
完全に同意である。

・orange
私が当時好きだった彼女への気持ちを支えてくれた楽曲
「どれだけ素敵な言葉で歌ってもきっと、君だけにはそのひとつさえ届かないんだろう。
どれだけ君を思って求めたとしても、遠ざかるだけなんだろう。」
恋愛の本質だと思った。

まだまだ無限にあるのだが、私の人生に深く残っている中でも特に印象深い曲を列挙した。
人生に疲れた方は一度聴いてみるといいかもしれない、そんな思いで描いている。

最後に、私の人生で脳を破壊するほどの衝撃を受けた楽曲を紹介したい。

・ラプンツェル/n-buna
「さよならが君といた対価だ」
この、一言。
わたしは、誰かとさよならをする、別れる時にとてつもない痛みを伴う。
初めてその痛みに名前がついた気がしたのだ。
この痛みが、その相手といた対価。
痛ければ痛いほど、想っていた相手への気持ちが強く、幸せな時間を過ごせていたのだと思う。
初めて言語化してもらえた。そんな気がした。
この胸の痛みは、今まで貴方と過ごしてきた時間の対価だ。だから感謝しなくてはならない。
さよならという痛みを受け入れて、これが貴方といた対価、代償であると受け入れて生きていく。
そんな私にとっての衝撃的な捉え方、かつ、私の苦しみを代弁してくれた恩人がこの曲だった。

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