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【アート日記】 山下清展・樂直入展(佐川美術館)へ行く

新年度で忙しくしている中、ちょっと日常を離れたくなり、滋賀県守山市にある佐川美術館へ行ってきました。
メインは「山下清展 百年目の大回想」。

3月に行った時には、依然として感染対策がなされていましたが、今回行くと、通路の一方通行用のロープは取り除かれ、あちこちにあった感染予防を喚起する貼り紙もなくなっていました。
以前の開放感が復活しており、まさに日常から離れるにはとてもよい空間に戻っており、うれしかったです。


エントランスにある佐藤忠良さんのブロンズ像。


さて、山下清展は・・・
貼り絵、ペン画、水彩画、油彩画、陶磁器、山下さんが身につけていたもの、まつわる書籍と、非常にもりだくさんでした。


花火の貼り絵のポスターでお出迎え。


幼少期の鉛筆画を初めて見ましたが、緻密かつ正確で、人物はなんとなく愛嬌があり、ほっこりするものでした。

貼り絵では、植物のものに興味を惹かれました。
木に茂るたくさんの葉っぱ。近景の葉っぱの葉脈にはこよりを使い、盛り上がった感じが「生きている」ことを醸し出していました。

ヨーロッパを巡った折には、私の大好きなパリの風景も。ムーラン・ルージュやエッフェル塔。凱旋門は力強く、立派に描かれていたなあ。


作品には、山下さんの話されたことまたは日記のことばがついているものも多く、山下さんの気持ちが伝わるものでした。


2時間ゆっくりと見た後は、ミュージアムカフェで休憩。
水庭をのんびり眺め、山下さんの作品を振り返っていました。


樂吉左衛門館は地下に。私の最も好きな空間です。


樂吉左衛門館のロビー。水と光の連携。

休憩後は、樂吉左衛門館の「樂直入展 守破離の彼方」。
さらに非日常的な空間、器の世界に浸ることができました。
樂吉左衛門館には、6つの展示室があります。今回、改めて、それぞれの展示室にこめられた思いを知ることで、作品を深く見ることができました。


佐川美術館は作品展示とともに、建築物も見応えいっぱい。
いつ行っても気持ちが洗われ、心が豊かになる感じがします。




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