マガジンのカバー画像

アートとわたし

75
私の美術館巡り、アートに関する書籍を読んでの感想の他、アートに関わるクリエイターさんの記事を載せています。
運営しているクリエイター

#彫刻

【アート日記】 美術館でブロンズ像に触れて感じてみた

先日、東京のアーティゾン美術館でブランクーシの彫刻を鑑賞しました。 それまでは彫刻にはあまり興味がありませんでしたが、この企画展で大きな刺激を受けたのでした。 彫刻家はどんな気持ちで掘るのだろう。 なぜ、この部分をこのような形にしたのだろう。 そのような疑問を抱きつつ、今回は、佐川美術館(滋賀県守山市)の友の会のイベントである、「触れて感じる彫刻鑑賞会」に参加しました。 佐藤忠良の常設展示の作品に実際に触れる、貴重な機会でした。 普段から、この常設展示で、間近で作品を

【読書日記】 「西洋美術は 彫刻 抜きには語れない」を読む

最近、美術館の講座で塑像を造るという体験をしてから、「彫刻」が気になっていました。この本のタイトルと表紙は非常に印象的でした。 第1刷:2022年4月22日 発行元:株式会社 翔泳社 著者:堀越 啓 内容:彫刻とは何かに始まり、その魅力や歴史、見るべき作品、そして彫刻を見るためのポイントについて、わかりやすく紹介し、美術鑑賞をより楽しくする本です。 かたいことはわからないが、「彫刻ってなんかおもしろいかな」本の副題に「教養としての彫刻の見方」とありますが、そういったことは

彫刻をめぐる冒険

ここ、長野県長野市は『野外彫刻のまち』を謳っている。今まであまり気に留めていなかったが、街を歩いていて、年々彫刻が増えているとは感じていた。 調べてみたら、その数なんと149作品! いやはや、それほどの数があるとは知らなかった。 日本を代表する現代彫刻家の作品が市内一円にある、しかもタダで鑑賞できるのだ。 何気なく通り過ぎていて彫刻だとは気付いていなかったものやこんなところにあったんだ!という発見がある。 街を歩きながらアートを感じることができる。 そして、彫刻を求めて歩