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母とわたし

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年老いた母と過ごす時間や本を通して考えたことを綴る記事を載せています。「介護」というほどでもないのですが。。
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2022年6月の記事一覧

【読書日記】 「老いた親を愛せますか?それでも介護はやってくる」を読む

著者の岸見一郎さんの「介護のためのアドラー心理学入門」を先日読み、非常に共感しました。自分を見つめ直したく、さらに一冊手にとりました。 第1刷:2015年12月10日 発行元:株式会社 幻冬社 著者:岸見 一郎 内容:私たちにとって幸福とは何か? 70万部のベストセラー『嫌われる勇気』の著者にしてアドラー心理学の第一人者が、ありのままの家族の関係を提言。 「愛せますか」「それでも」・・・タイトルが衝撃的「老いた親」というとマイナス面ばかり思い浮かんでしまいがちです。 「動

【読書日記】 「看る力 アガワ流介護入門」を読む

気になっていた本をようやく手に取り、一気読みしました。著者の阿川佐和子さんの著書「聞く力」が大変面白かったことと、最近高齢の母と接する時間が増え、「介護」という言葉に反応したことから手に取りました。 第1刷:2018年6月20日 発行元:株式会社 文藝春秋 著者:阿川佐和子 大塚宣夫 内容:介護経験豊富なアガワと高齢者医療の第一人者である大塚医師の二人が語る親&伴侶の正しい介護法、理想的な老後の生活術ー。 アガワ流介護で明るくなれた 阿川さんと大塚先生の対談で介護の話が

89歳の母の「自己選択」について再び考えてみる

閉じこもり(*)の生活を送っていた母が、車椅子に乗ることで、好きなものを選び、自分で決める機会ができつつあります。「母らしさ」が垣間見られ、嬉しく思っています。 (*)外出したがらず家の中にいる高齢の方をを「閉じこもり」と表現している書籍がありました。母の様子を表すのには「引きこもり」よりも「閉じこもり」の方が合っていると思いました。 タイトルに「再び考えてみる」とあります。1回目に考えてみた記事は以下の通りです。よろしければご覧ください。 母とのエピソードをもとに、「自