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50才の私。これからの人生を考えてみた。自問自答形式で。その4。

(説明です:1話し手の自分。2聞き手の自分)
2 しかしあなたは自分のアイデアで仕事がしたいと。
1 はい。そうすると、97%の失敗が容認されることが前提になってしまいますね。
2 今の仕事はそうではない、ということですね。
1 まったくもって違いますね。
(以上前回の終わり。以下つづきです。)
2 今の仕事は失敗は容認されないのですか。
1 失敗にもよりますが、小さなミスも重大に取り扱わる恐れがあります。2 容認される失敗確率はどれくらいでしょう。
1 ただの感覚的数字になってしまいますが、0.01%というカンジです。
2 かなり繊細な仕事なのですね。
1 作業的仕事で製品を取り扱います。製品を異状なく加工して次工程に送る、といった作業です。
2 失敗はほぼ許されない、ということでしょうか。
1 それに近いと思います。上手くやりつづけて当たり前で、失敗するたびに対策として手順が一つ増やされていきます。
2 首を少しずつ絞められていくようですね。
1 息苦しさは強く感じます。手順が厳密になっていく一方で、要求される作業の質と量はだんだん増していきます。
2 ついていけない人が出てくるのではないですか。
1 はい。配置転換で新しい人が来ても、比較的難度に低い持ち場に入って成長が止まることが多いです。
2 難度高い持ち場は同じ人が続けることになりますね。
1 はい。新人をハイレベルに教育しようにも、教育のスキルが追い付かないと思います。
2 教育のスキル、とはどういったものでしょう。
1 例えば、「自分が泳げる」ことと、「他人に泳ぎを教える」ことは違う思います。他人に教えるにはそのためのスキルが必要だと思います。
2 今の職場にはそのスキルが不足しているのですか。
1 はい。私はそう思いますし、現に作業者の高齢化が進む一方で若手が全くといっていいほど育っていません。50才の私が、今の職場では若手なんです。
2 定年は60才ですよね。50才が若手なら、職場の将来が不安なのではないですか。
1 ハッキリ言って、もうダメだろうと思っています。それも私が職場を去ろう思う理由の一つです。
2 しかし失礼ながら、50才は若いとは言えません。正直、よそにいっても活躍の場を与えてもらえるとは思えません。
1 強がりに聞こえるでしょうが、活躍の場を与えてもらえないのなら、自力で活躍すればいいと思います。
2 自力で活躍とは、どういうことでしょう。
1 こんな言葉を聞いたことがあります。「誰かの普通は、誰かの特別」。私は、自分の普通を存分に発揮して、それを特別に思ってくれる人を探そうと思います。
(今日はここまでです。つづく?)

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