秩父おばけ旅②
友達Aが運転してくれる車に乗って、宿を出る。
走り始めてすぐに、
A『きのうの夜さぁ、結構やばくなかった?』
そういえば、と思ってペットボトルの事とかを話す。
この友達A、けっこう視えるタイプの子で
きのうの夜は気配がやばすぎて、あまり見ないようにしていたらしい。
A『起こそうかと思ったんだけどさ、うちらがワ〜キャ〜騒いだら、なんか刺激して向こうもテンション上がりそうだなって思ったから、起こさなかった』
わかる〜〜
チェックアウト前の異様な睡魔も、
私『なんかさ、「こっち(守護霊的なもの)でなんとかしとくからお前は寝とけ〜〜」って、気絶させられたみたいな感覚だったんだよね』
A『あ〜〜なるほどね』
私「でもさ、わたし達の旅にさ、心霊旅行が加わっちゃったね!なんかさ、ちょっとワクワクするね!」
A『ね〜!』
2人ともハートが強いので、大体のことは気にしていない。
後日、お客さんにこの話をしていて
お客『その宿、今もちゃんとあります?お世話してくれたの、ちゃんと人だった?』
私 「えぇ〜…それがいちばんゾッとする〜…」
そんなこと言われたら受付の女性は狐顔だったし、
夕食を持ってきてくれた小柄な男性は狸顔だったけど…
蛍を見に行ってたら、どうなっていたんだろう。
これだから旅はやめられない。
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