九龍ジェネリックロマンス特別編:『鯨井Bの死因について』
『ヤングジャンプ』で連載中の漫画
『九龍ジェネリックロマンス』。
近未来の香港を舞台に
ミステリー要素やSF要素を絡めた
ラブロマンスです。
とは言っても最近は
どんどんホラーめいた方向に
転がっていっているような感じですが…
今回の記事は
主人公鯨井令子(A)のオリジナルである
「鯨井令子(B)」の死因について
考察していきます。
①鯨井令子(B)について
主人公鯨井令子(A)の
オリジナル(?)である女性。
本編から3年前に他界している。
性格はクールな姐御肌気質。
第二九龍に長く住んでおり
心から愛している様子。
好物はスイカとタバコ。
工藤からは「令子」
グエンからは「令子さん」
と呼ばれている。
両親は彼女が小さい頃に事故で他界している。
第二九龍に来た経緯は不明。
不動産会社「旺来地産」に就職しており
後に異動してきた工藤の先輩となる。
後輩の工藤と恋仲になり婚約していたが
第二九龍が取り壊される
前日の8月31日に命を絶つ。
②鯨井Bの死因に関する経緯
令子さんの死因について
蛇沼に訊かれたグエンは
「何かの間違いだった」と答えました。
同じ頃、工藤は鯨井に
「鯨井令子は俺が殺した」
と謎めいた発言をします。
後に鯨井令子について調べるべく
汪先生の部屋に入ったユウロンさんは
そこで令子さんのカルテを見つけます。
そして汪先生の口から
自殺だったことが判明します。
死因は薬物の過剰摂取とのことですが
彼女の死には蛇沼の父親が絡んでいるようで
現時点では本当に自殺なのか不明です。
③死因について
死因は、薬物の過剰摂取による
「オーバードーズ」。
令子さんは元々不眠症を患っており
亡くなる直前汪先生に頼み込んで
多めに睡眠薬を処方してもらっていました。
睡眠薬の量について
工藤も驚いていましたね。
汪先生の処方した薬について蛇沼は
「睡眠薬としては強い方だが
何万錠と飲まない限り死に至るほどではない」
と発言しています。
ユウロンさんは
死因となった薬物について調べましたが
データは削除されていました。
現時点では本当の死因となった
薬物については不明ですが
汪先生が処方した睡眠薬が原因ではない
ことは確かだと思います。
④考察
令子さんは自殺ではなく
本当は事故死もしくは他殺だったのでは?
と推測します。
推測する理由は
第7巻第61話における
蛇沼とユウロンさんのやり取りです。
亡くなった場所は三年前の第二九龍。
死因となった薬物についてのデータも
削除されている。
それをユウロンさんから聞いた蛇沼は
何かに思い当たります。
令子さんの死因について
上記の蛇沼とユウロンさんのやり取りから
令子さんは
蛇沼グループに殺されたのでは?
と思いました。
また睡眠薬について。
令子さんは
「汪先生から処方された薬を飲まなかった」
もしくは
「汪先生から処方された薬と共に
別の薬も飲んでいた」
のではないかと考えます。
第二九龍の取り壊しを
蛇沼に命令したのは
他ならぬ彼の父親です。
そこから
令子さんの死因に関する
データの削除にも
蛇沼グループが関与しているのでは?
と思いました。
令子さんは
蛇沼グループが開発した薬を飲んでいて
それが原因で亡くなった…
というのが推測です。
※追記
第81・84話にて令子さんが飲んだとされる
薬の詳細が判明しました。
↓詳しくはこの記事にあります。
⑤謎
工藤は令子さんの死因の真相を知っているのか?
工藤の「俺が殺した」という言葉の意味
令子さんは何故工藤と生きる未来を選ばず、死を選んだのか?
令子さんの死因となった薬は何か?
令子さんの死と蛇沼の父親(大旦那)の関係
令子さんの死因となった薬物のデータが削除されていた理由
令子さんの「本当の死因」について、グエンがはぐらかした理由
蛇沼みゆきの言う令子さんの「遺族」は誰?
⑥余談
令子さんって
実は結構酷い人なんじゃないかって
最近思うんですよね(酷いとか言うな)。
何故なら工藤と婚約していたのに
最終的に死を選んだのは
彼を裏切ったようなものだと思いますし…
工藤と生きる未来を何故選ばなかったのか
と疑問なんですよね。
工藤も本心では彼女に
複雑な感情があるんじゃないかな
と思います。
グエンは令子さんにまとわりつく
死の気配をいつも感じていたそうで
二人が婚約を発表した時も祝福しつつ
内心不安だったと思います。
グエン自身は
死の気配を漂わせる令子さんと
工藤が一緒にやっていけるのか
心配していたでしょう。
令子さんは果たして
本当に自殺だったのか。
個人的にはそうであってほしくないですね。
本当に自殺なら
残された工藤があまりにもかわいそうです。
ただ工藤は以前「鯨井令子は俺が殺した」
と発言していることから
令子さんが自殺を選んだ
何かしらの理由を作ってしまった
のかも知れません。
そうだとすると
彼が第二九龍にとどまっているのは
令子さんへの償いなのでしょうか。
しかし
令子さんと第二九龍に縛られている
工藤の姿を見ていると
本当にこのままで良いのか不安ですね。
これまで何度も他の記事で述べていますが
工藤は自分を大事にして
自分の人生を歩んでほしい
と願います。