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ホラー小説を読んで繋がる心、

ふと思い出した、中学時代の話。

小野不由美さんの小説、ゴーストハントにはまったときのこと。

読書好きな友達に、ぜひ読んでみて!と上下2巻を貸した。2日ほどすると、ものすごく面白かった!と嬉しい感想を伝えてくれたあと、「〇〇ちゃんに、次貸してもいい?」と言った。

〇〇ちゃんは特別仲の良い子ではなかったけど、本を気に入ってくれたことが嬉しくて快諾した。

本を貸してからさらに5日ほど過ぎた頃だったか、本が戻って来たのはほぼ話をしたことがない男子生徒からだった。

「□□から借りた。ありがとう」

聞くと、〇〇ちゃんのあとも何人かに渡り、最後に彼の元へ辿り着いたそう。
今考えれば、又貸しという本来ならちょっと問題のある行為ではあるけれど、
元の貸し主が私であることがきちんと伝達され続けていたこと、途中でやりとりを投げ出した子がおらず、元の綺麗な状態で本が二冊とも私の元へ戻ってきたこと。

これ、すごい。

行間を読むと言うように、本が好きでよく読むことは、言葉の奥にある意味を感じとり、それによって人の心や状況がどう動くかを読み取る習慣に繋がると思う。
だから、当時私の本を読んだ子たちはしっかり私へと私の大切な本を「ありがとう」と共に返してくれた。

今、みんなはどんな大人になったかな。

私は相変わらず小野不由美さんの小説が大好き。みんなもまだ好きでいてくれたら嬉しい!

☆特に好き☆
ゴーストハントシリーズ
黒祠(こくし)の島 ※少々グロ描写あり
魔性の子 ※ファンタジー
月の影影の海(十二国記シリーズ)※ファンタジー
くらのかみ
営繕かるかや怪奇譚 ←連載中!!

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