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身体障害者の苦悩②

数ヶ月振りに歩行と日常動作のリハビリをやった。ケアマネさんの紹介で訪問介護のPTさん(理学療法士さん)が自宅まで来てくれて僕の体の動きをチェックしてくれた。肩の高さより上がらない腕を引っ張って伸ばしたり、プルプルして動きを制止できない手足で、ある箇所を目掛けてタッチしにいったりなど、久々に自分の限界値を知れるいい指標になったと思う。でも、緊張したのか、少しの運動なのにひどく疲れた。体が緊張すると、固くなり動きが悪くなる。特に麻痺側はその傾向が強く、クローヌスという痙縮が原因の脚が((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル震えるような動きが起こりやすくなる。
そんな歩行練習の途中、PTさんにライバルについて打ち明けた。小さな体で目を大きく見開き、大きく口を開け、長い舌で常に(;´Д`)ハァハァ言っている。狡猾で、人を小バカにしたような態度。動きが早く、すばしこく動き回るくせに、すぐ疲れたふりして抱っこを要求してくる。ウルウルと涙目で見上げられたら、思わず抱き上げずにはいられない愛玩犬。そう、チワワだ。近所のチワワが僕を後ろから追い抜きざま振り向き、ニヤリと笑う姿に、何度悔しい思いをさせられたことか!いつかは、ヤツを追い抜きたい!そんな野望をPTさんに伝え、今後の目標とした。

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