ミュージカル『キングアーサー』の感想

ミュージカルというものを生まれて此の方見たことなくて不安だったのですが、最高の体験でした。
見る前は「見ないよりは見た方が執筆の手助けになるだろうから一応見とくか」の精神で一切の期待はしていなかったのです。
しかし、なんですかこれは。
見始めると全てひっくり返されました。
役者たちの熱が真夏の台風のように襲ってきて一瞬で「これは面白いものだ」と見る目を変えさせられました。
私は作品とプレゼンテーションに置いて、どれだけ冷静に作り手側の特大な熱を伝えられるかが「面白い」を生み出す要因だと考えています。
その一つの終着点を見れたような気がして、とても興奮しました。

特に『キングアーサー』の中で好きだったのは、アーサーがモルガンの腹を撫でモルドレッドを受け入れるシーンです。
愛したグィネヴィアに不義理を働かれ、劇中で最も信頼していたであろうランスロットにも同様に不義理を働かれ、挙げ句に失い、尊敬していたメレアガンは騎士として地に落ち、マーリンは旅立ち、父親は粕、自身の生まれ方は最悪、唯一血の繋がったモルガンには恨まれ続け、騙され続ける。
何も残ってないのに失い続け、これからも失い続けるであろうアーサー王。
そんなハッピーエンドを迎えることがないアーサー王に、唯一生まれた希望。
鳥肌がつま先から指の先まで。心臓は大きく打ち上がり震えました。
言葉に表せないほど感動しました。
アーサー王伝説は多少は知っているので、史実ではこれからどうなっていくのかは知っています。
けれでもこの『キングアーサー』では、これがクライマックスで閉幕です。
私は間違いなく『キングアーサー』はハッピーエンドだったと思います。
もし、このあと何があったとしても、ハッピーエンドだったと思います。
モルドレッドに何をされようとも。

おわりに

やはり新しいことに挑戦するということは、いいことずくしなので今後ともやっていきたいなと思いました。

noteの方も何故か4ヶ月連続で投稿出来てるみたいなので、来月も何か書くと思います。最近ゲームをプレイ出来ていないので、多分ゲームの感想になるかも。