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「孫子の兵法」始計篇⑤  5事の3「地」

■【原文】
「地とは、遠近、険易、広狭、死生なり」


●訳文
孫武先生はこう言いました。
「③周囲の状況は自分に有利となるか」とは、
場所の問題です。

敵が多いか、味方が多いか、
人目があるかないかなどで、
その場所が自分に有利か不利かが変わってきます。
自分に有利な状況が作れる場所を
自分で選べないといけないということです。
自分が悪い人なら、
相手を人気のない密室に連れ込むほうがよいだろうし、
自分に正義があれば、
傍観者が多い場所で戦うほうが有利でしょう。


▲【解説】
原著での意味は、軍隊を進めるにあたって、
戦う場所が近いか遠いか、地形が険しいか平坦か、
広いか狭いか、高いか低いか、
というような物理的な意味だけなのですが、
個人のケンカの場合は、地形にこだわらず、
シチュエーション( 境遇。立場。状態。事態。形勢。局面。)という意味あいを持たせました。
※死生とは、高低のこと




「孫子の兵法」を喧嘩仕様に訳したらやばすぎた→『ケンカの神』~例えば いじめっ子を倒すには~

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