「帰り道」《詩》

図書室からの帰り道
空にはノスタルジアが漂っている

カメレオンの舌みたいな滑り台
遠くに少年チームの歓声
白いズボンがあっちからこっち
こっちからあっち

シロツメクサの繁栄
エーデルワイスの囁き
彼女の事はよく知らない
不老不死の美女らしい

道にはいろんなものが落ちている
枯れ葉の間からクラクション
ここは我らの大通り
よく見て歩け
ぶつかるぞ

カラスは仰々しく
アヒル達は他人事
小さいケヤキに一つ目小僧
西日をギュッと睨んでる

私もつられて上を向く
私の心が浮かんでいる
ノスタルジアとつながって
雲と一緒に漂っている









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