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恋を手放した話

失恋した。というか、お付き合いしていた彼女と、友達に戻ることを決断して、話して友達に戻った。

私も彼女も女だったから、いわゆるコレは同性愛というやつだった。ただし、2人ともレズビアンではなくバイセクだったけど。別に、同性だったからというのがメインの原因じゃない。少なくとも私はそう思っている。原因は概ね私が人並みに働けない身だからだろう。理由は詳しくは書かない。有り体に言えば「障害がある」だろうか。とにかく、いくら愛があってもお金がなければどうにもならないというそれだけの話だ。だから、これはありふれた話で、どちらかが男だったらとかそういう話じゃなかった。

私の住んでるところでは、年内にパートナーシップ制度を導入するという動きが出ている。署名活動が行われたからで、私も自分が当事者だったから署名はしたし、知り合いに頼んで書いてもらった。あと、新聞の当事者の声みたいなのにも協力した。でも、パートナーシップ制度が導入された時、私はどんな顔をしたらいいのだろう。多分だけれど私は使うことは無くなってしまった。今後、もう彼女を作ろうとは少なくとも今は思えないから。「導入されてよかったね」とか仮に言われても、苦笑いで「実は別れちゃったんだよね...」と言うしかない(下手すると苦笑いすらできずに泣くかもしれない)だろうし。この「別れちゃった」に対して変な深読みをされるのも困る。コレは大いに私側に金銭面という点で問題があっただけで、彼女が男でもどうにもならなかったし、私が男でもどうにもならなかった。変に深堀りせずに放っといてほしいと思ってしまうのはワガママだろうか。

今さらになって、やらなければ良かったということが色々出てきてしまう。...でもまぁ、私は上手くいかなかったけれど、他に幸せになれそうな同性のカップルの方が上越にいるのなら是非使って幸せになってほしい。それを妬んだりはしないし、恐らく祝福できると思う。そして、使う人がすぐに居ても居なくても制度として残しておいてほしい。いつ誰が必要になるのかは分からないのだから。

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