J2 第41節 岡山VS横浜

1.スタメン

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・喜山が武田に代わりスタメンに復帰
・ベンチには仲間が復帰

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・基本フォーメーションは4-5-1
・前節と変わらないメンバー
・ベンチには岡山で7シーズン活躍し今年をもって引退する田所諒が入った

2.試合詳細

ファジアーノ岡山  0-1   横浜FC

得点
 横浜 前半24分 松尾(アシスト:北爪)
選手交代
 岡山 後半16分 三村→仲間
    後半30分 赤嶺→山本
    後半47分 関戸→増田
 横浜 後半34分 中山→斎藤光
    後半39分 中村→田代
    後半47分 斎藤功→田所
警告
 岡山 後半19分 後藤

3.前半

負ければPO争いから脱落する岡山と自動昇格するには負けられない横浜
主導権は3連勝の勢いそのままに横浜が握った。
後ろから丁寧に繋ぎ右サイドを中心に攻勢を強める横浜、それに対して岡山は前からのプレスで対応しようとするものの中々うまくはまらずいなされる。横浜が攻め続ける中、24分に廣木のトラップミスを奪われ松尾が決め横浜が先制
岡山も攻めようとするものの横浜の4-4-2の堅いブロックを崩せずシュートは32分の上田のコーナーキックを赤嶺がヘディングで合わせた1本だけになってしまった。

3.後半

前半同様、後ろから丁寧に繋ぐ横浜、岡山は喜山がサイドに流れてチャンスを増やしていく。
49分、50分、60分と立て続けにゴールに迫るもポストや横浜のGK南のファインセーブなどに阻まれなかなか決めることができない。
それに対し横浜は我慢強く守りカウンターで追加点を狙う。
試合終了間際には上田のクロスにイヨンジェがフリーで合わせるもこれもポストに
結局0-1で横浜の勝利
これで横浜は4連勝で自動昇格圏、一方の岡山はPO進出がほぼ消滅してしまった。

4.徹底した横浜のボール回し

特に前半、後ろから繋ぎ右サイドから攻めることを徹底していた横浜
横浜のボール保持時はCHの佐藤もしくは中村が最終ラインまで落ちてきて
Cヨンアピン-佐藤・中村-伊野波の3CBで岡山の2トップに対して数的優位を作る。
それに対して岡山は2トップがパスコースを限定しながらサイドに追い込もうとしていた。(下図)

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右サイドの関戸はしっかりと対応できていたものの、左サイドはこの試合ことごとく突破されていた。
LSHに入った三村は基本的に中へのパスコースを切りながら守備をしていた。だが横浜のSBは高い位置を取るため、SBも見ながら中へのパスコースを塞ぐという難しい守備をさせられていた。
もちろん中を通されたく無いので中に絞り気味でCBにプレスをかけられない三村に対して経験豊富なCB伊野波は運べる時は運んでチャンスを作り出す。(下図)

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この時中山は廣木の裏に抜けようとするため廣木はそれに着いていく。すると廣木がいたスペースが空き北爪に入ると前に広大なスペースがあるため比較的自由に攻めることができた。
また横浜は3CBと岡山の2トップとの数的優位性を生かしプレスがあまりかからないと佐藤からサイドに長いボールを蹴ることが多く見られた。結局これが先制点の原因となった。

5.サイドからのチャンス創出の理由

前半とは打って変わって攻勢を強めた後半の
岡山。特に左サイドからの攻撃が強力だった。
後半左サイドから多くのチャンスを作れたのには大きく2つの理由がある。
 
❶喜山が3CBになった時にサイドに流れたこと
❷廣木が高い位置を取れたこと

1つ目の喜山の動きは後半数多く見られた。
前半、後半通して横浜は2トップの外側に入ったときにはあまりプレスをかけれていなかった。そのため喜山がそこでボールを貰うと前を向き運べることが多かった。
後半最初のチャンスだった49分30秒のシーンはまさにサイドに流れた喜山からだった。
サイドで貰うと横浜がプレスに来なかったため前を向き、中に絞っていた三村にパス、三村はダイレクトで高い位置を取れていた廣木にそれをダイレクトでクロス。赤嶺がシュートしたが惜しくもポストに。(下図)

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また60分という早い段階で三村に代えて仲間を入れてクロスだけでなく個人技でゴールに迫ろうとする。しかし中々ゴールを割れず逆にカウンターをくらいピンチを迎えるが一森のファインセーブで助けられる。
その後もサイドから何度もクロスを上げるが最後まで得点は入らず。
2つ目の廣木が高い位置を取れたこともチャンスを創出できた大きな理由である。
今シーズン廣木が高い位置を取れればいいシーンが多く作れている。この試合前半はあまり高い位置を取れていなかった(そもそもほぼ守備の時間だった)後半は喜山が左サイドに流れることで自動的に廣木が高い位置に押し上げられていた。高い位置を取った廣木は中に入って三村へのパスコースを空けたり逆に廣木が外に張り三村が中で受けるというシーンから多くのチャンスが生まれていた。

6.まとめ

今年もJ1への道は閉ざされてしまった。
ここまで怪我人が多く出た中、最後まで可能性の感じるシーズンとなったが横浜との差は大きかった。
前半に簡単なミスから失点し、前半のうちに立て直せず後半は見違えるように良くなる。
有馬ファジを象徴するような試合になった。

今シーズンもaway水戸戦を残すのみとなった。
チーム一丸となって笑って終われるような試合を期待したい。


今回も読んで頂きありがとうございます。
田所諒選手のことも書こうかと迷いましたがまた時間が有れば書こうと思います。
是非感想などよろしくお願いします🙏


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