フィールドを駆けまわる甲斐の猟犬はまっしぐらにゴールを狩る|ヴァンフォーレ甲府

あしたのファジアーノの試合をもっと楽しむために、対戦相手チームについて理解するために作成したnoteです。試合の前日までに、対戦相手を1試合だけ分析したチーム情報を投稿します。
ただし、あくまでサッカー未経験者の観察に基づく内容であり、戦術眼の優れた解説者クラスの内容ではない点はご留意ください。
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ヴァンフォーレ甲府について

1965年に甲府サッカークラブとして創設されたヴァンフォーレ甲府は、1999年よりJ2に参入。2000年代には経営危機に陥り、チームの存続も危ぶまれた時期もあった。しかし、多くの支援と選手の躍動により再建され、2017年までJ1へ複数年に渡り参入するなど、強豪チームへと成長している。

2022年は、天皇杯で奇跡的な優勝を果たしたが、J2では18位と大きく低迷している。そのため、吉田達磨監督を1年で解任して、今季より甲府市出身の篠田善之監督が就任した。

 今季のヴァンフォーレ甲府は、1勝1敗2分でJ2の11位に位置しており、前節で初勝利をあげて勢いに乗っているだろう。

チーム名の「ヴァンフォーレ」は、フランス語の「風(Vent)」と「林(Forêt)」を合わせた造語で、山梨の英雄である武田信玄の風林火山に基づく。

マスコットは、国の天然記念物である甲斐犬をモチーフとした「ヴァンくん」と「フォーレちゃん」だ。

ヴァンフォーレ甲府の特徴

縦につなぐパスで素早くチャンスシーンをつくる

4-4-2または4-2-3-1のフォーメーションから縦につなぐパスを多く入れてくる。前線の99ウタカやトップ下の9三平には特によくボールが集まっていた。縦につないだパスからそのまま前線へボールを通したり、サイドへ展開して対戦相手を揺さぶってくる。

左SBは低く構えて右SBは高く前線に躍動する

藤枝戦では、左SBの6小林はボランチ辺りに位置しており、右SBの2須貝が前線まで高く上がって何度もチャンスシーンを演出していた。ファジ戦では、43鈴木と2須貝のマッチアップが多く見られることになるだろう。6小林の動きがうまく機能している印象は持てず、左サイドの攻撃は停滞していたように見える。

絶対的な守護神による鉄壁のゴール

藤枝戦では、GK1河田のスーパーセーブが3本以上はあった。正直に言うと甲府のDFラインは綻びも多く、両SBも藤枝の24久保と27榎本にかなり攻められたように思う。ファジ戦では、27木村のドリブルでチャンスを演出することもできるのではないだろうか。しかし、天皇杯でも優勝した1河田の壁を打ち破るのは苦労することになりそうだ。

ヴァンフォーレ甲府の戦術


スタメンのトップ下は9三平

トップ下によって変わる2つの顔

藤枝戦のスタメンは、9三平をトップ下に起用して、10長谷川を左サイド起用していた。前半のうちに9三平からのスルーパスが何度も通っており、実際に1得点をあげているため、9三平のトップ下も戦術として成功している。ただし、後半からは下図の画像のとおりトップ下に10長谷川を起用して、左サイドに77ジェトゥリオを採用するフォーメーションを採用してる。10長谷川がトップ下にいる方がボール回しは安定していたように思える。ファジ戦では、どちらをトップ下に起用するのか注目した方がいいだろう。

後半のトップ下は10長谷川

基本的に4-2-3-1のまま攻守で可変しない

攻守で可変するフォーメーションを用いている雰囲気ではなかった。ただし、左SB6小林がボランチあたりに位置することが多く、何らかの狙いはあるように見えたが、はっきりとした狙いまでは分からなかった。ゴール前には多くの選手が走り込み、一つのチャンスで波状攻撃で得点を狙う姿勢も甲府の強さだろう。

ファジアーノ岡山とヴァンフォーレ甲府の相性

ヴァンフォーレ甲府の特徴は、スルーパスで相手の裏へとボールを通すことでチャンスを演出するシーンが多かった。99ウタカや10長谷川、8武富に裏のスペースを使われると、DF陣に走力のないファジアーノは苦しむかもしれない。

また、ヴァンフォーレ甲府の失点については、セットプレーから失点することが多く、ファジアーノのコーナーキックは大きなチャンスシーンとなるだろう。山梨は中央をコンパクトに締めることからサイドのスペースも狙いやすく、27木村や14田中、代表帰りの22佐野の躍動にも期待したい。

ヴァンフォーレ甲府の注目選手

1 河田 晃兵

ヴァンフォーレ甲府の守護神である河田選手は、ファジアーノ岡山も苦労することになるだろう。1試合の平均セーブ数3.5はJ2でも1位の成績となっている。

10 長谷川 元希

トップ下や左サイドから相手ゴールへと迫る甲府の背番号10。藤枝戦でもスペースからの抜け出しでアシストを記録し、ゴール前でのドリブル突破で1ゴールをあげています。

99 ピーター・ウタカ

J1で得点王に輝いたスピードスター。39歳になった現在でも驚異的なスピードでDF陣を置き去りにする裏抜けを見せた。藤枝戦ではポストプレーでの躍動はあまり見られなかったが、前線に居座るだけでも相手の脅威になれるスター選手です。

2 須貝 英大

右SBから前線へ走り込み、クロスからチャンスシーンを演出する選手だ。守備時でも相手のパスを読んでカットするシーンを見せていた。先読みのスキルとクロスの精度はかなり高く思えるが、対人守備は苦手にしている印象を受けた。

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