ファジサポスペース 開幕直前座談会 第5回

   J2の2022シーズン開幕を前に、6人のファジアーノサポーターによる座談会が開かれた。新監督、新システム、新戦力。「新」づくしのシーズンが始まった今、どのように新チームを考察するのか。
   2時間弱に及ぶ熱い座談会の様子をお届けする。

主催者:ゼロファジ
参加者:ファジスキー、難波拓未、sho、タイガ、ファジ・リオ


ゼロファジ「じゃあ次のテーマにいこうと思うんですけど、ポジション毎によっていく話をしようかなと思って、1個テーマとして挙がってるのが『バイスと柳の2センターバックについてみんなどう思いますか?』っていうテーマに関して、拓未くんとshoくんはどんなふうに思ってますか?」

難波拓未「バイスと柳選手は、ちょっと、移籍して入ってきますってなったときのリリースを見たら驚きが大きくて。J2のチームで中心選手としてやってた選手が来るっていうのに驚きもありましたし、J2の中で良いセンターバック誰がいますか?って聞かれたときに早い段階で名前が出てくる2人だと思うので」

ゼロファジ「バイスなんかは本当にJ2で上から数えた方が良い、良質外国人だよね」

難波拓未「はい、そういう選手が来てくれて、ゴール前で梅田選手と強固なディフェンスを築くっていうところだけでもめちゃくちゃ期待してて、という感じですね」 

ゼロファジ「shoくんはどんな感じの印象を持ってる?」

sho「僕の2人のイメージは共通してて、すごいガツガツいける攻撃的なセンターバック2人だと思ってて。まぁ正直に言うと、守備のことを考えると、バイスは昨年居た井上黎生人みたいな選手と組ませたら面白いんだろうなと思ってたので。で、柳はちょっとそんなに守備のところのイメージがないので不安だなっていうことで。
2人ともカバーリングができるセンターバックと組ませてみたいっていうのが、組んでるところを見たいっていうのが本音のところなので」

ゼロファジ「なるほどね」 

sho「守備の不安は正直あるんですけど」 

ゼロファジ「そのイメージわかるわ、すごく。自分もそのイメージある。3バックだと何の問題もないんだろうけど、2センターバックだとね、黎生人はめちゃくちゃカバーできるタイプだから」

sho「そのイメージはあるんですけど、でもやっぱりセンターバックで何が必要かっていうと、はね返す力、予測する力。結構センターバックの指示でサッカーをやってるところが大きいと思うので、というところになると、声を出せる柳、バイスの2センターバックっていうのはそういう面で、盛り上がりの面でもチームの士気にも良いのかなと思ってます。
ただ、前からプレスをかけるとなると、ちょっと裏を取られるとき、サイドバックの裏を取られたときとかの対応だけ不安だなというのが正直なところです」

ゼロファジ「これについて、ファジ・リオさんとか、ファジスキーさんとか、タイガくんはどんな感じですか?この2センターバックの印象」

ファジ・リオ「そうですね、さっきshoさんが2人は共通してるところがあるっていうふうに言ってたんですけど、僕も同じで。去年の京都と栃木の失点を見たんですよ、失点をどんなパターンで取られてるのかなっていうのを見たときに、2人とも共通してるところがあって、裏を取られて追いつけずに失点っていう」

ゼロファジ「やっぱりそのパターンがあるのか」

ファジ・リオ「そうですね、2人とも重いっていうのがあって、機動力のところ」

ゼロファジ「モビリティのところだね」

ファジ・リオ「そこが心配というのがあって、バイスに関して京都サポが言ってたことなんですけど」

ゼロファジ「それすごく聞きたいかも」

ファジ・リオ「『バイスは危機察知能力が高くて、相手との距離を詰められればほぼ確実にボールを取れる。ただ、機動力という面では不安要素がある。この不安を解消してくれるのが井上黎生人だ』っていう」

ゼロファジ「なるほど、じゃあまさにshoくんが言ってた通りなわけだ」

ファジ・リオ「京都サポから見てもやっぱりそういうところがある感じですね」

ゼロファジ「そうなんだね。この前代表戦を拓未くんとshoくんと見てたんですけど、あの時にも言ってて、やっぱり背後を取られたときにどうなんだろうなっていうのが心配というか、そんなにスピードがある方じゃないから、ラインがどのくらいの高さでやるつもりなのかって結構大事じゃないかなと」

ファジ・リオ「ちょっと前の話に戻るんですけど、拓未さんが本山選手が走力があるからアンカーに置いた方が良いんじゃないかって言ってたと思うんですけど。2センターバックをバイスと柳で置くとしたら、そのフォローをするのはアンカーじゃないかなっていうふうに思ってて、カウンターを食らったときにバイスと柳だとスピードの面で不安があるので、走ってくれるアンカーが必要だなと思ってて、本山が走れるということなので置けるんじゃないかなと」

ゼロファジ「なるほど、4-3-3のアンカーってどうなんだろう。カバーリングするときに最終ラインのケアをアンカーがやるって感じなんだろうか」

難波拓未「ここについてすごく思うところがあるので良いですか?
4-3-3のアンカー、今アンカーって言ってますけど、色んな国によって呼び方が違って、スペインだとピポーテ、イタリアだとレジスタって呼ばれますし、本当に色んなタイプが居るんですよね。
近年強いチームにはブラジル人のアンカーの選手が居るって言われていて、実際レアルのカゼミロだったり、リヴァプールのファビーニョだったり、潰し屋タイプが多いんですけど」

ゼロファジ「あ、潰し屋タイプが多いんだね」

難波拓未「近年は多いんですけど、でも去年かな、チェルシーでCLを獲った、EUROも獲ったイタリア代表の」

ファジスキー「ジョルジーニョ?」

難波拓未「そうです!ジョルジーニョはあまり潰し屋ってよりはバランサーなのかな、みたいなタイプなので。有名なバルセロナのブスケツはしっかりボールを散らして、予測能力でカバーするピポーテタイプですし、一昔前だとピルロのような、俺守備しないよ、脇のインサイドハーフ頼むよ、ボール散らすだけだからっていうタイプもいますし、正直色んなタイプがいるので」

ゼロファジ「なるほど」

難波拓未「何とも言えないけど、木山さんのやりたいサッカーはアンカータイプ、潰し屋とまではいかなくても走り回れるタイプなのかなとは感じてます」

ゼロファジ「本山くんはそこに考えてるって時点で、走れることと対人守備ができるっていうところは結構考えてそうだなっていうのは思うよね」

難波拓未「そうですね、多分。きーやん(喜山康平)にさせない、きーやんより本山くんをって考えてるのは運動量を求めているから、統率能力よりもそっちなんだろうなぁって思ってます」

ゼロファジ「絶対的にめっちゃ走りそうなチームに聞こえてくるんだけど、今年のチーム」

難波拓未「そうですね」

ゼロファジ「だから夏とか大丈夫かなぁって(笑) 夏怖くない?」

難波拓未「ファジアーノ岡山恒例、夏の大失速ですね(笑)」

ゼロファジ「怪我人が(笑)」

ファジスキー「僕それやるとすると、すごく不安なんですよ。最初はすごい、一世を風靡するみたいな感じですけど、もう対策されたら手の打ちようがないみたいな感じになっちゃう気がして、それがすごく怖いんですよね。
運動量とそういったので圧倒するみたいなサッカーっていうのは、湘南くらい、2014年の湘南くらいとんでもないくらいのじゃないと」

ゼロファジ「いやあれはやばかったね(笑)」

ファジスキー「なので、センターバックのスペースはサイドバックがカバーして欲しいですよね普通に。4-3-3であったとしてもそれは変わらないと思うんですよ。やっぱりバックラインなので、4枚っていう。そうなると、センターバックの穴はアンカーが埋めに行くよりはサイドバックが埋める。スライドして埋めるっていう形。
去年の京都に川﨑颯太っていうアンカーがいたと思うんですけど、彼なんかは結構背後とかカバーしてたと思うんですけど、去年の京都みたいにやるんじゃないんだったら、オーソドックスにサイドバックが適切にポジションをとってカバーするっていう、オーソドックスなやり方、有馬さんのやってたオーソドックスな守り方を継承する形で4-3-3をやって欲しいなと思います。
極端に前にガンガン行くっていうやり方は、個人的にはちょっと最初だけ、一発屋な可能性もあるので、そこは言葉がなかなか出てこないですけど、それはありますね。だから本山もある程度ボールを持てるからやってるっていうところは期待したいですね!
ただ、バイスと柳の尻拭いをするだけじゃなくて、元々アンカーとして能力が高いから本山を選んだっていうふうになって欲しいなと、そこは期待したいです」

開幕直前座談会 第6回に続く

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