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相場下落のリスクヘッジは、資産性が宿る間取りを選ぶこと

家族が住むためのマイホームを購入したいが、資産価値も重視して物件を選びたいという人は多いです。しかし、今後の市場予測・相場動向があまりに不透明で様子見の段階にとどまっているといったケースが増えつつあるのでは?と感じています。

無理して買う理由が見当たらないなら、現状維持という判断も十分有り得るかとは思うのですが、「賃貸の更新時期が迫っているから」「家賃を払い続けるくらいなら多少損をしてでも持家に住みたい」「好立地の物件が出たので前向きに検討したい」など、それでも買う方向に気持ちが傾いていくこともあるかと思います。

そのような場合に、是非とも注意していただきたいポイントがあります。それは「間取り」です。

居住用不動産は、マイホーム購入者に対して、資産性と居住性の2つの価値を提供してくれます。資産性は、価値の下がりにくい立地を選ぶことはもちろん重要なのですが、市場全体の大きな変動は個人の力ではどうすることもできず、こればかりは委ねるしかありません。

一方で居住性は、自分が住みやすければそれで問題ないのですが、他人から見ても住み心地の良い(つまり、市場から高評価されそうな)住空間は、居住性はもとより資産性にも大いに貢献する可能性があることを気付いていない人が多い気がします。逆にいうと、難のある間取りは極力避けたほうが良いということです。

10年、20年後の不動産相場がどうなるかは誰にもわかりません。しかし、良い間取りをチョイスすれば、その間はとても満足度の高い暮らしがかなりの高確率で送れるのです。快適な住まいが仕事のパフォーマンスに影響することは過去記事にまとめていますのでよろしければご覧ください。

では、マンションの間取りをチェックする際のポイントを6つほど挙げてみたいと思います。これだけで随分と見方が変わってくると思います。

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