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金利が上がると、なぜ不動産価格は下がるのか? 5つの視点でわかりやすく解説します。

先日(2023/7/28)、日銀金融政策決定会合で「YCC(イールドカーブコントロール)の柔軟化」が発表されました。修正といっても良いですし、実質的な利上げと捉えても間違いではありません。

具体的には10年物国債利回り上限0.5%で実施していた連続指値オペを、1.0%までその上昇を容認するというものです。但し、その速度等によっては途中でもコントロールすることはあり得るとしました。

発表後、日経平均株価は大きく下げた後、終値は131円安で引け、翌営業日(7/31)は一転大幅高(412円)となりました。午前10時過ぎ、長期金利が0.6%程度に上がった時点で指値オペが実施され、マーケットに急激な金利上昇はなさそうだとの安心感が広がったことが材料ともいわれています。

株式市場が乱高下を見せるなかで、J-REIT(不動産投資信託)は総じて軟調です。これは、金利高が不動産市場にとってマイナスだから、です。多くの人が、何となく金利上昇は不動産価格にネガティブなイメージがあるとわかっているとは思いますが、市場のメカニズムとして「なぜ金利が上がると不動産価格に下落圧力がかかるのか?」わかりやすく、以下5つの視点で解説したいと思います。

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