日本人に少ない自分に優しくなる方法

始めに

日本人にありがちな考えとして、「自分に厳しく、他人に優しく」というものがありますが、その考えは鬱を引き起こしたり、自分の能力を下げるということを前提としてお話しします。

自分を許せる人になるためのセルフコンパッションとは

セルフコンパッションとはできない自分を許せる能力です。

例えば、テストなどで準備時間が足りずうまくいかなかった人がいたとします。
セルフコンパッションがある人とない人の比較をした実験があります。

自分を責めた人(セルフコンパッションがない人)
→先延ばしが起きて次回もギリギリまで勉強しなかった。

自分を許した人(セルフコンパッションがある人)
→反省を生かして行動できた。

具体例

セルフコンパッションがあると、弱い所を受け入れたうえで対策できます。
テストだと、どうしたら意志が弱い自分でも前もって勉強できるかと考えるのがこれに当たります。

その解決策としは、友人と決めて2週間前に始める(相互監視)などが挙げられます。

自己批判を止めるには?

自己批判をしないことがセルフコンパッションの向上につながります。

自己批判をする人が行いがちなのが、セルフハンディキャッピングです。

セルフハンディキャッピングとは、試験の前に机を片づけたり、部屋を片付けたくなる現象のことです。
全力で準備して失敗したら無意識下でもう自分は駄目だと思ってしまいます。なので、あえて失敗する余地を残しておいて自分を守るという理由で起こります。

研究事例①

ビショップス大学2013年
対象人数750人
ストレスレベルと先延ばし度合いの関係の研究によると、

セルフコンパッションの能力が高いと、
ストレスレベルが低く、先延ばしにしない傾向が高い。
また逆の人は
先送りをしがちである。

という結果が出た。

自己批判によって生まれたストレスは
新しいことに取り組んだりするのに必要なワーキングメモリというのを
圧迫してしまう。
なので、やるべきことを行うのに必要なワーキングメモリが不足し、手がつかないそうです。

研究事例②

カールートン大学2010年
対象人数134人
自分への許し度がどれだけあるかのアンケートを取った。
1、 先延ばしをする自分が嫌いか
2、 先延ばしをしがちな自分にがっかりするか
3、 先延ばしを責めてしまうかどうか。

これらは普通は当てはまってしまいがちですよね。筆者も当てはまってしまいます。

被験者の期末テストの成績が先延ばししがちな自分を許せる人の方がよかったという結果が出ています。
自分が勉強をしないといけないという状態を認識して、受け入れなければ勉強しないということですね。

身近な例に置き換えると、自分が太っているという状態を認識して、受け入れなければダイエットや運動はしないということになります。

セルフコンパッションの鍛え方

では具体例なセルフコンパッションの鍛え方の一例をお出しします。

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