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【事実発掘!FACT JAPAN 47 NO.25 】長野県

お家時間が増え生活に彩りを!と、写真やイラスト、骨董品からNFTアートまで、芸術作品をコツコツ買い集めて彩りにかえている今日このごろ、松原がFACT JAPAN47をお届けいたします。

先日、六本木の森アーツセンターギャラリーに「KAWS TOKYO FIRST」を見に行った時に感じたこと。撮影がOKということもありみんなバシャバシャ撮っているんですけど作品はちゃんと見てるんですかね?
Companionと記念写真を撮りインスタにアップする行為が至る所で行われている中、作品をじっくり見るのは至難の業でした。。。
金沢の21世紀美術館や静岡のMOA美術館は作品も環境もすごくよかったなぁと全国の美術館に思いを馳せながら、日本にはまだまだいい美術館がいっぱいあるんじゃないかと調べてみました。

画像1▲長野県立美術館


そこでわかった意外な事、全国美術館数ランキングNo.1は長野県で110館(2015年時点)。2位の東京都と僅差でありながら人口10万人あたり5.24館と全国平均の6.3倍でダントツの館数になっています。世界ランキングを見てみると予想通りのフランスはパリ。パリっ子も長野っ子も常にたくさんの素晴らしい芸術に囲まれて暮らしているという、僕にとっては羨ましいかぎりの環境がそこにはあったのです。

そんな長野県。
広大な森林が澄んだ水や空気を育んでおり、南北に長く山々に囲まれ標高差もあることから北部は豪雪地帯、南部は比較的温暖で、気候の多様性に富んでいます。また、水力やバイオマスなど豊富な自然エネルギーが潜在し、太陽光・太陽熱の利用に適した日照時間が長い地域が多いことも大切な自然の保持に繋がっていると考えられます。豊かな自然の中で、野菜、果樹、きのこなどの園芸作物や、米、畜産など、バラエティーに富んだ農産物が生産されています。それらを生かした料理店や洋菓子店もたくさんあります。
豊かな食材の宝庫が、芸術的な料理を生み出すのか?
長野県はフランス料理店件数でも全国No.1!
長野の質の高い食材で作られるフランス料理はフランスで食べるそれよりも美味しいかもしれません。笑
ちなみにワインの消費量も多く、長野県は全国3位です。
アルプスのめぐみに恩恵を受けているのは長野もフランスも同じなんですね。

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▲長野の大自然

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▲信州の伝統野菜

工芸の面から長野県を見てみると、木曽漆器・信州紬・松本家具・内山紙・信州打刃物・などなど、土地の特徴を生かしながら幅広いジャンルの工芸品が伝統的工芸として登録されています。特徴として生活にまつわるあらゆるジャンルの工芸品があるという点。それは職人さんの芸術的な手仕事が生活のあらゆる場面で生かされていたということに繋がります。
フランスで言えば、馬具工芸から始まったエルメスやクリスタル工芸のバカラ、インテリアのロッシュボボアなどと同様、「生活×工芸(芸術)」がその土地の生活を美しく豊かにして、文化を形成していったと言えるんだと思います。

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▲木曽漆器

身近に素晴らしいアートがたくさんあり、芸術的な大自然に囲まれ、食にも文化にもアートがある。まさにArt de Vivre(アール・ド・ヴィーヴル)、「生活美学」「暮らしの芸術」といった考え方のフランス式ライフスタイルに通ずる環境が長野県にはあるのです。
「生活をアートにする」「自分らしく素敵に暮らす」そんな純粋な想いで暮らしをイメージして実現する。日々の生活を楽しむことが上手なフランスの人々ならではの素敵な考え方。
誰もが憧れるフランス的生活様式が長野県なら実現できるかもしれないのです。こんな時代だからこそArt de Vivreな生活を誰もが求めていると感じます。長野県に別荘を持つ人が多いということも、そんな潜在意識の現れだと思います。
事実、長野県は日本でもトップクラスの健康長寿県であり、それは豊かで素敵で美しい暮らしがなされているからこその結果なんじゃないかと思います。

誰もが訪れたことがあるであろう軽井沢は、日本屈指の高原リゾートタウン。日本で最も古い避暑地・別荘地の1つであり、19世紀以来、西洋人をはじめ多くの人々が好んで滞在してきた町です。美しい自然と過ごしやすい気候で、おしゃれなお店もたくさんあることから今でも人々を惹きつけています。重要文化財にも指定されている西洋建築物「旧三笠ホテル」があったり「軽井沢ニューアートミュージアム」では現代アートまで堪能できます。そんな日本一の芸術的リゾート地・軽井沢は長野県民のみならず全国の人たちに多くの豊かさをもたらしてくれるんだと思います。

また、スキー場で有名な白馬村。実は冬だけでなくGreen Seasonと呼ばれる春から夏にかけても様々なアクティビティが楽しめるマウンテンリゾートです。四季を通じた雄大な景色はまさに芸術的で、フランス人がバカンスを過ごすシャモニーのような美しい地だと思います。白馬という地名もまた美しいですよね。

そんなArt de Vivre都市・長野県を、名車CITROEN DSが最も似合う都市No.1!と勝手に認定させていただきたいと思います。笑

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▲フランスの名車シトロエン DS

長野県出身の芸術家といえば草間彌生さん。
松本市美術館には圧巻の草間作品が常設展示されています。
ここはほんとうにオススメなので、ぜひ一度は訪れてみてほしいと思います!

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▲松本市美術館 草間彌生

この春は110の美術館をめぐる長野の旅をしてみてはいかがでしょうか?
生活にアートを!
生活をアートに!
次回は、メガネを通した審美眼の持ち主・鈴木大輔からお届けいたます。
お楽しみに!

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