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「ビジネスシューズでカッコよく立つ歩く」

007シリーズのダニエルクレイグのように、美しくカッコよく立つというのは、踝(くるぶし)から頭頂部まで主要な関節を鉛直に並べた姿勢(鉛直姿勢)で立つ事。

そして、美しくカッコよく歩くというのは、その鉛直姿勢で歩く(走る)事。全力で走る時でも、肘から下を上にあげて肘を脇に寄せてブラブラしないようにしますが、身体の捻じりを最低限にして腕をほとんど前後に振らずに走れます。(捻じった方が速いかどうかは未検証)

さらに、とても姿勢が良かったと言われる江戸の日本人は踵を少し余らせて草履を履く事で、誰に教わる事もなく鉛直姿勢を獲得していたと、私の中では結論付けました。

では、普段履いているヒールが数センチ高く履くと足が斜めに入るビジネスシューズは鉛直姿勢を確保して立つ事と歩く事にとっては有利なのでしょうか?不利なのでしょうか?についてあらためて確認してみたいと思います。

尚、ハイヒール👠は持っていないので、是非女子の方に確認いただきたく存じますが、実は高さの違いはあるものの、原理としては同じなのではないかと思っています。

母指球重心の人が多い原因

まず、母指球重心の人が多い原因は、鉛直姿勢や日本人の骨格に合った腕を振らない(身体を捻らない)歩き方走り方を学校でも家庭でも教わっていないし、現代の日本では踵の余った草履を履く習慣がないことや、病気や怪我など個別の特殊要因を除くと以下のように整理できると思います。

  • 小中学校高校の体育の授業などで腕を大きく振って歩く訓練をしたことで、身体を捻じる歩き方、つまり前傾させた骨盤の中心線でシーソーのように使って股関節を上下させる癖がついてしまった。

  • 小中学校高校の体育の授業や部活動などで後ろ足のつま先で蹴って走ることを教えられた。

  • 出産や加齢などによって腹筋の筋力が低下し、内臓が下がることで下腹部が重くなって骨盤が前傾し、身体の前半身部分が重くなってしまった。

  • 西洋発祥のスポーツにおいて、西洋人のお尻の突き出たスタイルを真似してしまうことで、骨盤を前傾させる姿勢と母指球重心動作が習慣化してしまった。

これらのうち一つまたは複数の原因が組み合わさった結果と考えて間違いないでしょう。

ビジネスシューズで鉛直姿勢で立つ歩く

立つ

立つことに関して言えば、ビジネスシューズもスニーカーも裸足でも、足裏全体で均等に圧を感じるように体重を支えてしまうと、面積の大きい母指球重心になってしまうため、ヒールの高さは無関係であろうと思います。

しかし、特にヒールのあるビジネスシューズやブーツ(ハイヒールも含めて)の場合に、実際の足に対してサイズがやや大きめだったり、靴紐をしっかり締めずに履いている場合、足が靴の中で斜めに入っている関係上、母指球重心を助長することになるでしょう。

したがって、ヒールの上に踵をしっかり乗せたときに、特に甲の部分がしっかりフィットするサイズのシューズを選ぶ、フィットするように靴紐を締めるとともに、ヒールの上に踵を乗せ、指先に圧をかけずに立つように習慣づけることで、容易に鉛直姿勢で立つことができるようになるでしょう。

歩く

ビジネスシューズは、ヒールが高ければ高いほど足が斜めに入っている関係上、後足から前足に移ってヒールでしっかり地面を突くつくまでの過程で足を上げる必要がほぼありませんので、むしろ鉛直姿勢をキープしながら歩きやすく、足を上げる必要がないだけに脛に負担もかからず疲れにくいという有利さがあります。
ハイヒールまで行くとわかりませんが、自然に足をぶらっとぶら下げた範囲での傾斜であれば、鉛直姿勢で歩くために作られたと言っても過言でないかも知れません。
尚、一般に走ることはないと思いますので、走る場合でも同じですが、表現上「走る」は除いております。

まとめ

草履は確かに踵を余らせて履くことで鉛直に立つということ、そしてそのまま歩くという点においては、非常に優れた価値を提供してくれますが、鉛直に立つ歩く走るという重心感覚をしっかり身に付けた人にとっては、足が斜めに入る靴を履くというのは、フィットする足形かつ正しいサイズのものを選ぶことが前提ではありますが、立つ時さえ、ヒールに踵でほぼ全体の荷重をかけるよう、指先に荷重をかけないよう、気を付ければ、楽に歩く走るという点においては優れた価値を提供してくれるものだと思います。

ただし、靴によって、ヒールで地面をコツっとしっかり突きやすいソールデザインになっている靴と、そうでない靴があるようです。
ヒールを床にピッタリ付けたときに、わずかにソールが浮くようにヒールが付いていると歩きやすいですが、同じメーカー間でも違いがあるので、意図したデザインでない可能性が高く個体差ではないかと今は思っています。

この点について靴に詳しい人がいましたら教えていただきたくよろしくお願いします。

それにしても、足首から足をブラっとさせたときの範囲を超えた高さのヒールは特別な時に我慢して履くものとして、無理ない、そこそこの高さのヒールであっても、膝を曲げて歩く女性を時に見かけますが、自分の身体の使い方はもちろん道具の使い方を知らないというのは、不憫なものですね!

#PPNK
#誇りを持って生きる
#より良い自分

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