「色んな意味で危ない色んな依存」
精神的に成熟し責任ある行動をする、私の定義の「大人」も何かに何らか依存して生きているわけですが、実際には精神的に成熟しきれないまま、大人の歳になり、家族や周囲にとっては色んな迷惑をかけながらも、親や祖父祖母になって人生を全うする人も多いわけです。
ただ、精神疾患や慢性的な肉体的疾患を患ってしまった場合を除いて、私自身も含めてですが、自分で自覚できていない危険ゾーンにある依存も結構あるのではないかと思い、自分自身の棚卸の意味も含めて、少し掘ってみようと思います。
日常生活
家族やペットとの日常生活を通じた様々な関わりは基本として、それ以外にもあらゆるモノやコトに依存して生きていることは間違いありませんが、危険ゾーンに陥らないよう、常に自己点検が必要な気がします。
衣食住
他人に対して優位に立つため、見栄を張るための衣料や住まい
ストレス等による自傷行為的満腹感を得るための食事
要らないものなのに買ってしまう買い物依存症
自分では認めることはないだろう軽度のアルコール依存症
なかなかやめられないタバコ→ニコチン依存症
特定の嗜好品やサプリメントへの執着
家族
自分の見栄のために有名学校に通う子供へのプライド
有名大学を通う(卒業した)家族へのプライド
有名企業や組織に所属している(た)家族へのプライド
所属企業や組織での高位なポジションに就いている(た)家族へのプライド
理不尽な要求に服従させる事で自分の立場を確認しようとする内弁慶マウント依存性
看病や介護に献身的に尽くす自分への同情(ミュンヒハウゼン症候群一歩手前)
美容/健康
強い美的欲求の充足を期待させる商品やサービスへの依存
特定の鎮痛剤や睡眠薬などの市販薬への依存
特定の鍼灸やマッサージなどの治療院への依存
資格/組織/職位
使う当てのない資格リストへのプライド
過去にクリアした大学入試結果(学歴)へのプライド
所属している(た)組織のステータスへのプライド
所属している(た)組織でのポジションへのプライド
他者との関係
SNS上のみならず、他者による承認欲求
場合によっては嘘まで用意する他者に対するリア充アピール
ただの知り合いなのに親友と言ってしまう交友関係アピール
他者のリア充をアピールとしてネガティブに受け取ってしまう僻み症
他者のSNSをチェックはするが反応はしない覗き依存症
何でも誰かに自分の意思決定の妥当性を確認したがる確認依存症
常に何らか優位に立とうするマウント行為依存症
理不尽な関係を強要することで自分の存在を確認する虚勢マウント依存症
誰かにマウント取られて嫌なのに関係続ける従属依存症
お金
お金を払うものが偉く、何を言ってもいいという命令依存症
お金持ちが偉いと思っているお金依存症
預金通帳の金額を増やすことに生きがいを感じている預金依存症
非日常生活
そして、非日常生活でも、依存の危険ゾーンはありそうです。
エンターテインメント
音楽のコンサート/ライブ/ミュージカル/演劇鑑賞への過度な依存
落語や漫才などの鑑賞への過度な依存
スポーツ鑑賞・応援への過度な依存
パチンコ/競輪/競馬/競艇などのギャンブル依存症
スポーツや趣味
その世界を極めんとしている状態への依存
その世界において優位であることへの依存
その世界において優位であることが偉いと思っているマウント依存症
その世界において優位であることが偉いと思っている従属依存症
職場や各種活動との関わり
存在意義を職場や各種活動における職務や活動に求めてしまう仕事依存症
存在意義を職場や各種活動における立場や人間関係に求めてしまう職場依存症
まとめ
それにしても、宗教などだけでなく、ありとあらゆるところに依存の危険ゾーンがあるもんですね!他にもまだまだ沢山ありそうです。
結局のところ、自分自身の存在の立脚点が他者になってしまったり、他者の活動になってしまったりするケースは宗教と同じ構造にあり、ほとんどの人は現実や周囲との折り合いの中で大きな問題にならない範囲で留まるのでしょう。
あと、比較的身近にいたので、結構リアルに怖いのはアルコール依存症とギャンブル依存症ですね!どうにもこうにもならないみたいですよ。
そういう意味では、仕事依存やスポーツ(危険度の高いものを除く)や趣味の世界を極めんとする状態への依存が、内容や程度にもよりますが、人としての健全性を保ちやすいと思います。
私の場合、危ないのは、要らないかも知れないのに面白そうなものをつい興味本位で買ってしまう時がある事です。少し控えたいと思います。
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