22時55分

11月7日の
22時55分

水が無くなり
空気に溺れて目覚めた日

1番最初に見た光は
電気の光

風が吹いて廻るのは
風車だけではない

何も覚えていない
何も教えられていない

さながら核兵器のように
とっておく厚い靴下

「僕は間違っちゃいない」と
照準をあなたへ

外交のため
リュックを背負い
アスファルトに
白線を引く

気がつけば王妃は死に
隣には知らない女

気がつけば森は青く
季節は弁解もしない

誰も
弁解をしない

22時55分

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