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誰かが書いた元素記号

共感されやすい幸福を求める気持ちと、共感されにくい幸福を求める気持ちが両方ある、空腹のとき私はいつも饒舌になる、隣にくる黒色のために真っ白を用意したり、汚い色をわざわざ持ってきたり、そんなこといつまでやっているのと私の友人は笑っている、気がする、けれども彼らは変わらずにうつくしい、時間が経つのはとても早い、坂道は下るほうが大変なのに、これ以上テクノロジーは発展しなくてもいいのにね?と思うけれど、私たちは進むしかないみたい
悲観も夢のうちのひとつ、1人に2つ眼球が与えられるのと同じ理屈、あるいは2つ与えられるはずの眼球が1つしかないか、3つも4つもあるか、ということ、あなたとわたしで話している時のあなたの薄ら笑いが忘れられない、あの日のわたしの名誉のためか、癖になってしまった侮蔑をもう一度味わいたいために毎日同じ時間に眠る、メタファーが溢れて、ずっと大嘘を吐いているみたい、でも「絵なんてそもそも嘘だからね」と言うときのこころはどこか誇らしげです、人類のおかげで起きる6回目の大量絶滅のあと、わたしたちの骨は土の中、いまもずっと長いまぼろし

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