奇文
本日は晴天なり 本日は晴天なり
かく言う心は日中雷を伴う土砂降り、
のち明け方にかけて曇天
繰る日も繰る日も職及び己の奴隷と化し
生ける屍宜しく日々をやり過ごす
過労体に鞭打ち、悲鳴上げる心
些細な言葉すら生きるか死ぬかの脅しにすり替わる
発露を怠った感情は肥大の一途を辿り
成れの果て、それはタナトス、あるいは死への憧れか
希死念慮は飼い慣らせ、野良で放っておくには少々物騒だ
情報の洪水、承認欲求に塗れたゾンビ
疲弊した頭で無闇に眺めた青い鳥
そいつをどんなに愛でたとて幸せになんかなれやしない
白か黒か、0か100か、善か悪か、
生きるか死ぬか
二項対立 極端な計りが触れるたび
人生100年時代とやらに嫌気がさす
飲めない酒を飲もうが自傷まがいしようが
そこに救いなんてありやしない
どこかの根暗な人見知りが歌う、
やや仄暗い歌詞としゃがれた声
あれを良いと思える心だけ 辛うじて肯定して
今日も生き損ないが日々を積んでいく
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