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Romeo e Giulietta ama e cambia il mondo 基本情報
ミュージカル「Romeo e Giulietta ama e cambia il mondo」は、ウィリアム・シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を原作とし、2001年にフランスで初演された後、世界各国で演出・上演されているミュージカル「Roméo et Juliette de la Haine à l'Amour」(ロミオ&ジュリエット 憎しみから愛へ)のイタリア演出・上演版です。
イタリア版のタイトルは訳すと「ロメオ&ジュリエッタ 世界を愛し世界を変えよ」。
イタリアの初演は2013年ですが、日本では2010年から宝塚歌劇団、2011年からTBS、東宝、ホリプロ、梅田芸術劇場主催の公演が行われています。演出は各国でかなり違いますので、日本でご覧になったことがある方は、「ベースは同じだけど全然違うもの」としてこの先の記事をご覧ください。
以下、私がイタリア語ページからなんとか拾った公演の基本情報です。
情報漏れや間違いなどあるかもしれません。お気づきの際はこっそり教えてください…。
公式PVが残っているのでYouTube公式アカウントの動画を埋め込んでおきます。3分45秒のものと、1分のものです。
※他サイトのリンク埋め込み等以外で当noteに貼ってある画像などは、全て筆者の制作したfan madeとなっていますのでご注意ください。また、上記に従って当note上の和訳やイラスト、図面の無断転載もご遠慮ください。転載される際には当noteのリンクなど貼っていただければと思います。
■公演記録■
初演 2013年 10月2〜3日 アレーナ・ディ・ヴェローナ(Arena di Verona)
この初演時は10月2日と3日の2日間のみ「ロミオとジュリエット」の舞台である街ヴェローナの中心に1世紀から建つ古代円形闘技場「アレーナ・ディ・ヴェローナ」(現在はオペラの公演などで劇場として使われています)で公演が行われ、その後10月18日からローマのグラン・テアトロで公演を行ったようです。この2日間だけのヴェローナ公演、開幕から2日目には公演の様子(おそらく初日のもの?)が、イタリアのテレビ(チャンネルRai2)で放送されています。その公演をDVD化したものもメイキング映像とともに市販されています。(※記事の後半で紹介)
~2016年 イタリアツアー
2013年の初演から2016年2月までにカンパニーはイタリア全土のツアー公演を行い、20都市で学校向けの公演を含め400ステージ近い公演を行なったそうです。また、トルコ イスタンブール、インドネシア バリでの公演も行っています。
途中2015年にも1日、アレーナ・ディ・ヴェローナでの公演があったようです。
2018年 イタリアツアー
2年後の2018年2月14日からミラノを皮切りに再度イタリアツアーが行われました。これは同年の10月20日にブレシアで幕を閉じています。
■キャスト・スタッフ■
※この先本文においてカンパニースタッフ、キャスト名をイタリア語表記、カタカナ表記どちらにおきましても敬称を略させていただきます。ご了承ください。
ここで記載するキャスト・スタッフは初演時のヴェローナ公演のものです。その後ツアーや再演時に各役に新キャストも入っていますが、正確に追いきれなかったので、詳細が分かったら追記しますが一旦は初演キャスト情報のみでご了承ください。ロメオのフェデリコ・マリネッティやレナート・クルードなど、魅力的なキャストたちがいるのですが、情報が散らばってて整理できていないのですみません…
クリエイティブスタッフ
プロデューサー:David e Clemente Zard
作曲・オリジナル脚本:Gérard Presgurvic
イタリア版脚本:Vincenzo Incenzo
演出:Giuliano Peparini
振り付け:Veronica Peparini(ジュリアーノとは姉弟)
衣裳:Frédéric Olivier
装置:Barbara Mapelli
映像:Gilles Papain
照明:Xavier Lauwers
音響:Jean Philippe Bonichon
ヘアメイク:Carmen Arbues
キャスト
ロメオ:Davide Merlini
ジュリエッタ:Giulia Luzi
メルクーツィオ:Luca Giacomelli Ferrarini
ベンヴォーリオ:Riccardo Maccaferri
テバルド:Gianluca Merolli
エスカラス大公:Leonardo di Minno
レディ・カプレッティ:Barbara Cola
レディ・モンテッキ:Roberta Faccani
コンテ・カプレッティ:Vittorio Matteucci
コンテ・モンテッキ:Angelo Minoli
乳母:Silvia Querci
ロレンツォ神父:Giò Tortorelli
パリデ:Nicolò Noto
猫:Tiwuany Lepetitgaland
ジョヴァンニ修道士:Mattia Corti
■受賞■
2015年、イタリアのミュージカルのオスカー賞(OSCAR ITALIANI DEL MUSICAL)で全13部門のうち、9部門でのノミネートと4部門での受賞をしています。
・最優秀ビッグショー David e Clemente Zard
・最優秀振り付け賞 Veronica Peparini
・最優秀衣裳賞 Frédéric Olivier
・WEB賞
以下ノミネート
・最優秀主演女優賞 Giulia Luzi
・最優秀助演男優賞 Vittorio Matteucci
・最優秀ライティング賞 Xavier Lauwers
・最優秀監督賞 Giuliano Peparini
・最優秀装置賞 Barbara Mapelli
■DVD・CD■
DVDは先述したヴェローナ公演のものが、CDはスタジオ録音版とLIVE CD版の2種類が出ています。
DVDは2枚組で、1枚は本編映像、もう1枚はオーディションから初日までを追ったメイキングDVDで、役者・ダンサーだけでなく各スタッフのインタビューや衣裳工房、大道具工場、劇場仕込みの様子まで収録された豪華な内容。字幕がないので言ってることが分からないのですが…。ちょっとずつリスニングチャレンジをしてます。このメイキングDVDの内容が聞き取れて理解できるようになるのがイタリア語学習の今の目標です。
ブックレットには写真もたくさん載って、メイキングも盛りだくさん。超オススメです。
CDは2種類あります。大きな違いはまず曲数と、本番公演との歌詞の一致/不一致です。スタジオ版(写真中央)は14曲のみの収録で、歌詞も本番で使用されているものとは違います。日本版やフランス版の歌詞により近いかも。(フランス版の歌詞はうっすらしか知りませんが)ただ、本番で冒頭のみのショートバージョンになっている「Cos'hai fatto!(日本版タイトル 街に噂が)」がフルバージョンで聴けます。マキュのクセが強いけどダヴィデロメオの声が曲に合ってて素敵。このCDはヴェローナでの初演開幕の1ヶ月ほど前にリリースされているので、プロモーションも兼ねてイメージ用として公演に先行して作ったのではないかと思います(憶測です)。
LIVE CD版はドラマCDと思って聴ける、CDで本編丸ごと体感できる仕様です。歌詞もほぼDVDと一緒。台詞の有無など多少DVDと違いはありますが、大体同じです。また、こちらのCDにはボーナストラックとして「La gioventù(フランス再演版でカーテンコールに使われる曲)」のイタリアキャストによる歌唱バージョンが入っています。しかし、「街に噂が」は舞台では冒頭のみのショートバージョンですがこのCDには曲が入っていません。
このCDは初演から1年経ってリリースされています。このCDに入っていてDVDにはない台詞も言っている公演映像などもチラホラ目にするので、それらは1年の間で本番にも追加になった台詞かもしれません。スタジオ版よりずっとそれぞれが役を完成させていて全体もまとまって完成度が高いのでとてもオススメです!
収録曲の歌詞は付属の本に載っています。(DVDもですが、ディスクの入れ物がもう本です。写真や歌詞、ストーリーが載っています。)当noteの和訳もこの本に載っている歌詞をベースに訳し、その後DVDに合わせて修正・調整しています。
これらDVD、CDはAmazon.jp、宝塚アンなどで購入できますが、現在在庫が少ないようです。海外ミュージカルファンの方の中にはご利用経験があるかもしれないドイツのSound of musicなどでも取り扱いがあったのですが、こちらも今は置いていないようです。ご時世がらみの一時的なものなのでしょうか…。
あと某動画サイトでもPVなど多少見れますので気になる方はぜひ検索してみてください。
下記、アマゾンのリンクです。
CDは国内の他のサイトでもちらほら見かけます。mp3でも買えますが歌詞カード兼フォトブックなブックレット付きなので現物をおすすめします。
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