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就職体験記

2009年の就職でした。周りは3,4社受けてそのうちの本命の会社に受かって、就活が終了。私が就職した会社でも就活の話を聞くとだいたいそんな感じ。エリートばかり。私がエントリーしたのは29社。そのうち、いくつかは1次面接まで行けて、最終的には3,4社受かりました。その中で一番従業員数の多い会社に入社しました。何を作っている会社か知りませんでしたが。

私に相談に来る後輩たちはだいたい皆、「3,4社受けて受からない、どうしよう」って言います。「落ち込むなら、まず29社受けてみて。そしたら、3,4社落ちても何も感じないよ」って返します。3,4社落ちてへこむなんて、、、なんてエリート思考、、、運が悪いand/or能力がないなら、行動力で補わないと。

昔ある会社自動車整備工場にあった垂れ幕に「頭があるなら頭を使え、頭がないなら体を使え、体も使えないなら静かに去れ」って書いてありました。私は体で勝負するタイプ。その結果、その大学からでは受からないレベルの会社に受かりました。

合計で10回東京に就職面接に行きました。夜行バスで大阪から東京に往復したので交通費は1回約1万円で、合計で約10万円の出費。そのうち最終面接までしてもらったのが3,4社でそのときに、2,3万円の交通費をもらいました。合計で約10万円でした。それでチャラになりました。(東京の食事代は高く感じました。。。)

ちなみに転職活動でエントリーしたのは40社くらい。そのうち1次面接に行けたのが5,6社。2次面接=最終面接=合格は3社でした。転職活動は就職活動よりさらに難しかったです。。。もともと親に「大企業から小企業へは簡単に行ける。小企業から大企業へのステップアップは難しいから、極力大きな会社へ行け」と言われて、なるべく大きな会社に行きました。転職活動の視点で言うと、大企業から中小企業への転職も難しそうです。こんなアドバイスをした親は大企業に勤めたことがない人でした。だいたい大企業はビジネスを考えて、技術やシステムやものを発注して、受け入れテストをするのが多いと思います。中小企業とかグループ会社・子会社は、大企業からその仕事を請け負うので、構想よりも技術を優先します。なので大企業と中小企業では、考え方、仕事の進め方、仕事の優先(技術が優先かビジネスが優先か)、文化が大きく違う可能性もあります(ただし、ITとビジネスが別々の日本企業に限る)。大企業は労働時間の制限ができますが、中小企業はそんなにきれいごとだけでは済みません。大企業の注文内容に耐えないといけないから。

ちなみに、日本でなぜ親会社・子会社があるか。きれいごとを言う人は、子会社は技術に特化している、とか、柔軟性・スピード感って言ってますが、だいたいは福利厚生や給与体系が親会社と違います。現実的な話だと人件費を下げて企業の利益率を上げるためです。(海外は別です。)
ただし、製造部門が親会社の、営業子会社は別です。●●マーケティングジャパンみたいな名前の会社は製造部門より高給取りの可能性があります(営業は詳しくないですが、週刊誌の特集を見ると平均年収の数値ではそんな感じで記載があります。たぶん個人の出来高によると思いますが)。
技術とか、スピード感って言うなら、同じ人件費でやればいいのに。
きれいごとには騙されない。ドラマ「逃げ恥」で言う「やりがい搾取」にも要注意。

日本の悪しき文化をなくすために、サービス残業を強いるような会社やブラック企業に就職した際には、やめるのがいいと思います。人材不足ではありません。企業にとって便利で安い人材が不足しているだけです。企業の都合に合わせる必要はないと思います。「若い頃の苦労は買ってでもしろ」にはただし書きがあるかもしれません。「ただし、苦労が報われる社会なら」「ただし、Connecting the dotsができるなら」今は資本主義がはびこっています。人に報いるより、自分のお金を優先する人が多いと思います。

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