見出し画像

[理花の科学教室 番外編]ビーントゥバー・ワークショップ

「理花のおかしな実験室」⑧が発売となりました〜!

今回は補足記事として、ちょっとしたレポートを書かせていただきます。
8巻の内容に少し触れていますので、未読の方はご注意を。(ネタバレはありませんが、読んでからの方が面白く読めるのではないかと思います!)

8巻で出てくるお菓子は「チョコレート」。
ですが、このチョコレート、今までのお菓子と同じようには書けないなあ、と最初から難しさを感じておりました。
というのも、チョコレートはまず材料が今まで出てきたお話とは大きく異なるのです。
お菓子の多くは砂糖と小麦粉と卵と牛乳でできています。ですが、チョコレートは砂糖は同じとしても他の材料は基本的にただ一つ。
カカオ豆だけなのですね(市販品は違います)。

もちろん市販しているチョコレートを使ってのチョコレート作りも良いのですが、わたしが個人的に興味を持ったのは、チョコレート「そのもの」の作り方でした。

カカオ豆の買い付けから、選別、チョコレートバーになるまでの全ての工程を一つのファクトリーで行うチョコレートのことを、特別にビーントゥバーチョコレートというそうです。
なんだかお話の種が隠れていそうで、ソワソワしてしまって……

それで! 行ってまいりました。
ビーントゥバーのチョコレートショップへ。

こちらのお店にチョコレートを買いに行ったところ(チョコレートが溶ける28℃をゆうに超える猛暑日でした)、店員さんにワークショップのことを教えていただきまして、昨年の夏休みに親子で参加させていただきました!

カカオ豆、カカオニブ、砂糖、テンパリング前の熟成チョコレート、テンパリング後のチョコレートバー

チョコレートは、チョコレートの産地(アフリカ、東南アジア、南アメリカなど、熱帯雨林のある国々)で収穫され、現地で発酵の工程まで終えてから輸出されています。
熱帯雨林気候でしか栽培されない理由がすごく面白くて、これはチョコレートの性質自体にも関わるのですが、チョコレートの種を包むカカオバターという油脂が、28℃以下になると固まるからなのです!! だから芽が出ない! 納得の理由でした。
作中ではわかりやすいように沖縄を例に挙げましたが、ワークショップで聞いたお話では日本では東京都の小笠原諸島でも栽培されていて、そちらでは「東京カカオ」というブランドのチョコレートバーを生産しているそうです(ただやはり数が少なく、ものすごく貴重です)。

そうして日本にやってきたカカオ豆は、ローストされ、細かく砕かれ、砂糖と共にすり潰されます。
そうしてできたチョコレートは寝かした後にテンパリングをしてチョコレートバーに変身します。(詳しくは8巻を参照してください〜!)
このテンパリングが!!! 8巻最大の難関でして(笑)
大人でもちょっと???ってなるような難問だったので、さすがの理花も苦戦しまして……結果(?)、あんな結末になったわけです………………。

というわけで(?)
以下、ワークショップの様子を少しだけご紹介します。(二講座参加したので写真は二回分です)
もしご興味ある方がいらっしゃいましたら、上記のお店のHPからワークショップに申し込みができますので、ぜひ!!

輸出されてきたカカオ豆の中に混ざっているもの
大きなカカオ豆!
これはカカオ豆を包んでいる、カカオの果肉(カカオパルプ)。甘酸っぱくて美味しいです!
ホットチョコレート作り
完成したホットチョコレート!

以上、ワークショップのレポートでした✨

講師をしてくださった先生方、貴重なお話をありがとうございました。

他にもチョコレート作りが盛りだくさんの8巻をどうぞよろしくお願いいたします〜!

次回、上記のテンパリングについても補足記事を書こうかな〜と考えています!(対象年齢を考えて本編で省いた部分です)

読んでくださってありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?