25歳冬。人生迷走中。

25歳冬の私は、どう生きようか悩んでいる。

 中退した高校の同級生たちは、きっと就職したどこかで地位を確立しているのだろうか。充実した生活を送っているのだろうか。今までの努力を活かしているのだろうか。なんて妄想で頭がいっぱいになってしまう。こんな時、誰かに話を聞いてもらえればいいのだろうけれど、こんな話をするのはパートナーだけで、その唯一の人は今自分の夢を走っている最中だ。なかなか時間はとれない。

 だから、この場で吐き出す。吐き切って、明日から考えないで済むようにするために。

 暇つぶしに読んでくだされば幸いです。


前置き、という名の吐き出し

 選んだ道を「やっぱりあの時ああしていれば」と後悔するのはどうしようもないから、私は考えない。過去のことを悔やんで良いことが起きるなら、父は生き返っている。
 しかし、たまに「あの時」なんて思ってしまう。思ってしまうけれど、その結果が今であって、私は今に不満は無い。あるのは不安である。

 中学校はいわゆるお勉強ができる子だった。学校内のテストはポイントさえ押さえれば80、90なんて取れるテストばかり。地方の、治安がやや不安定な貧困地域だったため、校内テストはレベルが低かった。理解はしていないから、当然全国テストは平均的。ちょうど真ん中くらいだ。馬鹿なのだ。しかし、点数を取ることは上手い子供だったため、高校受験のためにしっかり勉強していれば、市内の高校には奨学金で行けただろう。中学1年生のときに父が死に、父方の祖母が死に、我が家は貧困家庭となった。生活保護を受ける程度だったらしい。、が、今回はそこがテーマではない。

 いつからか、楽をしたがるようになった。省ける作業は省き、やりたいことは押し通す。そんな性格は今でも変わらない。そんな自分が嫌いだ。何の役にも立たないのだから。
 一方、たぶん私は器用なタイプなのだと思う。教わっていなくても、既存のものを見て真似る、相手が何を言っているのか何となく伝わる。これは長所にできるのだろうけれど、果たしてどこで通用するのか。

 私の人生はどこを切り取っても「普通」とは言い難い。物心ついたころには周囲に馴染めない子供だった。どうやら私は人間関係に恵まれる運の良さがあるようで、酷い虐めには合わなかった。(中学生のころ「これはヤバい」と思った瞬間があったが、幸いクラス替えでクラスが離れた。)今更、「普通」を望んだところで、どうせ「普通」なんて知らないのだから、と思いながら、それでも「普通」を望んでしまう。
 「普通」なんて、結局属している集団内の常識に過ぎないのだ。そのため、「普通じゃないよね」「変じゃない?」なんて言われるのであれば、その集団から離れれば良い。それは経験から断言できる。
 私が行動するのであれば、私と価値観が近い集団を探すことなのだろう。そのためには、もっと身軽に動かなくてはいけない。

 今私が抱えているのが、通信制大学での学習だ。いや、学習しながらでも動き回ることはできる。結局言い訳なのだろう。大学なんて、と思う人もいるかもしれない。私は高校を中退後、高卒認定試験を合格し、大学に入学した。今の私の学歴は中卒だ。「別に中卒でも働いて活躍できるよ」なんて言う人は、きっと大卒か、少なくとも高卒だろう。私が大卒の学歴を求めているのは、いざ自分が人生をかけてやりたいことを見つけた時に、高校中退が足を引っ張らない状態にするためである。時代によって制度なんてわかるため、「もしも」の保険なんて無駄、と頭によぎりつつも、せっかくだから卒業はしようと決めたのだ。
 とはいえ、単位取得が目的になっており、学習はおろそかになっているが。

本文

 では、25歳冬(年齢は重要である)、私がどう人生を迷走しているのか。

 124単位中、55単位を1年で取得して卒業する予定の今。来年の今頃私は何をしているのだろうか、と不安が頭を埋め尽くす。埋め尽くすどころか、別のことを考えていても割り込んでくる。
 知恵袋にも自分の現状を書き、どうすればよいか案を投げた。質問が具体的すぎたせいで、自分が考えている以上は無かった。知恵袋を使いこなせない。

 私は平穏な人生を送りたい。のんびり生きたい。自給自足、まではできないけれど、本に囲まれて安心できる人と空間をともにした生き方をしたい。
 私の人生に子供は描かれない。パートナーが子供を必要とするのであれば協力するけれど、絶対に必要だとは思えない。
 お金は今の生活が維持できる程度で十分。私の能力で稼げる金額なんてたかが知れている。何かの役に立って報酬をもらえるのが一番だ。
 そうか、私は本当にフリーランス向きの考え方なのかもしれない。今は、週2日のアルバイト(バイト先は6年働いている慣れた場所だ)とWEBライター関連の仕事を請け負っている。すべての収入を足して10万と少し。私の生活はパートナーに依存している。クソみたいな人間だ。
 ライターに本腰を入れよう、と思った時期もあったけれど、何の専門性も無い私には何ができるのだろう。せいぜい、他記事を読み漁って、一次情報を探して、文章に書き起こすだけ。今はまだ仕事があるけれど、実は請けている中にはAIを積極的に取り入れている契約先もある。
 あぁ。見えてきた。迷走して堀江貴文氏の著作を読み始めていたけれど、やはり私の直感は私を誰よりも理解している。(堀江氏は根っからの起業に生きる人。人生で重視するポイントが私とは異なる)

 文章にしてみると、やはり頭が整理される。頭の中でまとまったことを改めて言葉にしよう。

 2024年9月に卒業する。(まだ未定ではあるが、宣言する)これは猶予期間だ。この間に、私は武器を見つけ手にする。手に馴染めばよいが、まずは扱い方を把握、自分のものだと思うこと。
 私がよく言われるのが、物書きと傾聴力。この2つを定番の武器にできるように磨き、同時に新たな武器を何か見つけよう。いや、正確には1月までに見つけ、2月以降は使ってみる。なぜ2月以降なのかと言うと、大学が長期休暇期間に入るためである。
 文章を書く力と傾聴力が磨ければ、取材ライターになれるかもしれない。では、取材ライターが求められる専門性を探そう。ブルーオーシャンが良い、なんて欲は私には分不相応だろうか。いや、たまには貪欲に生きてみれば、人生を楽しいと思い続けられるかもしれない。

私の悩みは2000文字で解決する

 前文と本文の内容はおよそ2000文字。この2000文字を打つ間に、私はいつものごとく自己完結したのだ。
 悩みなんて人に話している間にどうすればいいのか見えてくる。だから、私は悩みを「相談」することは無い。もっとも、これは視野が広がらない愚かな行為とも言える。「相談」する必要は無いと思うが、他者の意見を聞くことは大切だ。自分には見えていない視点を知ることができる。
 何はともあれ、ここ数日モヤモヤと考えていたことがまとまった。どうやら、私は自己評価が低いらしい。言葉にしてみれば、私は自分で思っているよりはできることがある。まずは、自分のできることとできないことを認めることから始めよう。25歳で悩んでいるけれど、今悩み尽くせば後で悩まないかもしれなのだから。

 最後まで読んでくださりありがとうございます。これを読んでいるあなたがどんな生活を送っているのかは想像できませんが、私が生きている場所では雪が積もっています。どうか、何よりもまずご自愛ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?