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夜通し歩いた日

深夜23時。
実家のど田舎の最寄駅。

お付き合いしている彼と待ち合わせ。

何の話をするのかって言うと、私が自殺未遂をしたこと。

別れることを想定して待ち合わせ場所に行った。今まで、私の情緒が不安定な時、苦しい時、手を差し伸べてくれた人は1人としていなかったから。だから今回も、きっとそれっぽい理由をどちらともなく切り出して、別れるんだろう、そう思っていた。

どうせ別れるなら言いたいこと言い散らかして別れてやろうと、会うなり彼を詰めて責め立てるようなことを言い連ねた。

それでも、彼は離れなかった。田舎の終電は早いから家に帰れるはずもなく(一緒に住んでいる家は都内)、ど田舎の暗い道をあてもなくふらふらと歩き続けた。

1時間くらい歩き続けた時、疲れてしまって、さびれたカラオケに入った。カラオケに入って歌うでもなく、静かに会話を続けた。なんの話をしたかはもう、眠くてよく覚えていない。

始発で家に帰って、お互い疲れてそのまま爆睡。

何してたんだろうね。私。
どうしてこんなどうしょうもない私に彼は付いてきてくれたんだろう。

終電なくなってカラオケで時間を潰すって 笑。大学生かよ。
でも、体はしっかり歳をとっていて、身体が終始重かった。ほとんど寝ていた。部屋の掃除なんかしていない。

変な夜だった。けど、私はこの日のこと、一生忘れないだろうな。

#適応障害  #夜

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