0005:ヲタ歴序説

 小学生の頃から読書が好きだった。家からすぐ近くに市立図書館があったので、怪人二十面相などの推理物や『トリフィドの日』『作戦NACL』『地底世界ペルシダー』『アーサー王宮廷のヤンキー』などのSFシリーズを繰り返し繰り返し貪り読んだ。小学校高学年くらいからマンガにも手を伸ばし、中学生の頃にはアニメにも夢中になった。要は「物語」に心を奪われていたのだ。その後も時期によって好む所は移り変わるけれど、今もコミックス、アニメ、ドラマはよく読み観ている。小説を読むことが少なくなったのは時間がないせいだ、が、小説以外の活字は興味に応じて読んでいる。今日も20年前から意識している読書猿さんの新刊『独学大全』が届いたので、司法書士試験の勉強はさておいて読むことにした。半世紀生きてもヲタ性質は失われない。

■本日摂取したオタク成分

『エール』本日分、出征する久志が歌って送り出す方が聴くシーンでわろた。『半沢直樹』第二期最終回、盛り上がったあ。不正を糺そうとして権力に負け辞職を覚悟した半沢が、実は同じ思いだった人たちに救けられて本丸を追い落とす展開にじんわり。いろいろ思う所があるよ、私も(書けない)。『アンという名の少女』第3話、今回もピーキーな作り。従来さらっと流していた部分を、ひたすら克明に克明に追い込んでいく感じ。嫌いじゃない。でも一般ウケはしないなあ。『未来少年コナン』第21話、モンスリーがついにインダストリアの反目に回る。『 私のアニメ語り 未来少年コナン』をリアルタイムで視聴。すばらしいヲタク話、ひとつひとつに「うん、そうだよ、そうなんだよ!」と共感しきり。問題は今回初見の子供らにとってネタバレがいくつかあること(今回は子供らはいなかった)。ギガントの翼を走るくらいはいいけど、絶対ネタバレして欲しくないのはモンスリーの「馬鹿ね」のニュアンスの変遷、と思ったらそこは大丈夫だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?