0003:司法書士試験勉強スタートライン

 五十代も半ばになると、それなりに社会的な「受験」の経験がある。

 二十数年前、自分がそんなものを受けるとは思っていなかった公務員試験を急遽受けることになり、実務教育出版の通信講座を受講した。大学では法律とも行政ともまったく関係のない専攻だったから、公務員試験の範囲は完全に未知の世界。なので最も効率よく知識を押さえるのに一番良いと思ったんだ。4月に試験勉強を始めて、試験は6月。結局テキストにひととおり目を通した程度で試験に臨み、幸い国家二種と地方に受かった。

 数年前に某資格試験(現在は国家資格だが当時は違った)を受ける時も、その筋の通信講座を受講した。これも試験範囲の体系的テキストが欲しかったからだ。これは一応添削問題は全部こなした上で、自己流で過去問を二周くらいやって、受かった。その後、仕事でその試験の対策講座を運営し、某大手受験対策会社の講師先生の講義をつぶさに観察した。それまで私は基本的に独学(ここでは「講師なし」の意)ばかりで、大学入試も予備校や塾には通わなかったから、受験対策講座は初めて経験したのだけれど、なるほどと目から鱗が落ちるほど合理的・効率的だった。早い口調で流れるように濃密な知識が語られ、テキストと模擬問題を往還し、合間に受験の心構えを説き、受講生は否応なく高い集中力に導かれる。ここまでされたら講座そのものは文句なし、後は受講生の自主勉強次第と思った。

 さて。前回記したように司法書士試験に必要な素養を大きく欠いた今の状態からできるだけ短期で試験に挑むために、今回も某大手受験対策会社(上記のそれとは別のところ)の通信講座を始めた。今週前半に受講料約50万円を払い込み、教材はまだ届いていないが講義動画は視聴できるようになった。今日はまず「試験の概要と心構え」的な一時間あまりの講義を視聴。あ、これ、数年前の先生(上述)とスタイルがかなり近い。受講生を集中させ、同時にモチベーションを高める語り口。試験の範囲の広さとか三段階の足切りとか初めて知って、こりゃあ大変な試験だとあらためて気を引き締めたよ。併せてダウンロード教材をいくつか入手、副業に携わらねばならないので今日はここまで。

■本日摂取したオタク成分

 『天晴爛漫!』最終話、うん、1クールで綺麗に完結。全体にさすがのPA WORKSクオリティだったな。『奥様は、取り扱い注意』第2話、もう三年前のドラマだけれど録画したままハードディスクの最古層に眠っていたものを最近観始めた。ライトエッチ、ライトコメディ、ライトサスペンス、ライトアクションの楽しい作品。なんかアメリカのドラマみたい。続編映画が出来てるんだな。『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』第3話、これも安心して楽しめる。何回見ても紅子さんはパタリロを思い出す。

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