0011:なぜ公務員を辞めて司法書士を目指すか

 第1回にも少し記したけれど、現在の私は平日は公務員、土日は家業という生活を送っている。従事時間も収入額も、前者が本業(生計の主体)で後者が副業になる。公務員は法令(国家公務員法、地方公務員法)により任命権者の許可を得なければ副業はできない、当然私も許可を得て従事している。

 副業は本業に差し支えのない範囲での活動なので、なかなか思うようにはいかない。ただ、副業収入は月一桁万円なので、それだけで家族を養っていくことはできない。定年退職まであと一桁年、そこまで勤め上げたら家業に本格的に……といっても収入の問題は大して変わらない。とすれば、結局は年金が下りる年齢までは生計の道を別に確保する必要があるわけだ。

 家業にある程度力をいれるのであれば、常勤の雇われ仕事は選択肢にならない。理想は、実家で家業と並行できる、業務量もコントロールが効く自営業だ。行政書士にはいつでも登録できるけれど収入は高望みできない。もう少し(いや「かなり」)背伸びして司法書士資格を取得できたら、開業の道が開ける。行政書士・司法書士は、家業の業界にも需要があるから、業界専門で特色を出すこともできそうだ。更にもうひとつ、十年近く関わっているある活動でも、司法書士が法律上のひとつの要件になっている。資格を取得すればその活動にも貢献できる。

 ということで、退職後の自分の生活のイメージから司法書士を目指すという流れが、着想の始まりにある。

 ところが、本業副業で毎日が埋まる今の状況で、合格率4%の国家試験に合格できるほどの勉強時間を確保することは不可能だ。このまま定年を待っていても状況は変わらない。ならば思い切って公務員を早期退職し、家業収入と退職金取り崩しで食いつなぎながら腰を据えて司法書士試験に挑むのもありだな──と思いついたのがほんの一月前。そこから上司や妻に相談し、対策講座に50万円の学費を支払って、ほぼ思いとどまれないところまで来た。「退職後のために司法書士資格を取得する」筈なのに「司法書士資格を取得するために退職する」という本末転倒に自分でも笑ってしまうけど、まあ「あり」と思ったんだ。

 早期退職という決断をする上で、公務員としての自分にある種の限界を感じていたことも、重要な背景だ。その辺りはまた後日(語りにくい話なので明日になるかもう少し先になるかは分からない)。

■本日摂取したオタク成分
『A.I.C.O. Incarnation』第1話、おお、さすがのボンズクオリティ。この絵はもしやと思ったらやはり鳴子ハナハル、ガルガンティア以来かしらん。でも、なんか、微妙に昔のテイストと違うような気も。『奥様は、取り扱い注意』第4話、本格的な犯罪話になってきた。しっかし面白いドラマだなあ、これ。当時評判になったのかな、もっと早く観れば良かった。

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