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昭和四十年代の幼児期にウルトラマントランプで五十音を覚えて以来の活字中毒&物語中毒。そんな肉体年齢≒オタク歴の私・F「が」ウオッチした小説・マンガ・アニメ・ドラマ・映画などの作品…
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2022年3月の記事一覧
0547:(GaWatch書評編012)染谷みのる『刷ったもんだ』第6巻
執筆中の小説『やくみん! お役所民族誌』は、私が27年間勤務した県庁を舞台のモデルとした公務員小説だ。自分がそういうものを書くようになると、他のお仕事物語も気になっている。
そんな今、特に注目しているお仕事作品がふたつある。ひとつは泰三子『ハコヅメ 交番女子の逆襲』、といっても原作は1巻の前半くらいしかまだ読んでおらず、主にアニメ版で追っている(本作の所感は別の機会に譲る、できれば原作とドラ
0528:(GaWatch書評編012)斗鬼正一『頭が良くなる文化人類学~「人・社会・自分」――人類最大の謎を探検する~』
執筆中の『やくみん! お役所民族誌』は、その題名が示すとおり公務組織の民族誌的観察記録に準えた小説だ。主人公は文化人類学専攻の大学生、県庁消費生活センターの嘱託職員として半年間潜り込み参与観察して卒論の民族誌を書き上げる──というのが物語全体の枠になる。
とまあ思いつきで設定したものの、私は文化人類学の専攻者ではない。若い頃に近い分野にはいたし、社会人入学した修士課程で専攻外の文化人類学のゼ