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カメラと物の見方のはなし

これは フェンリル デザインとテクノロジー Advent Calendar 2021 18日目の記事です。

こんにちは!デザイナーとしてフェンリルに新卒入社した阪口です。

入社してもうすぐ一年。毎日が学びの連続で、月日がたつのが恐ろしく早いです。もう年の瀬が迫っているなんて信じられない今日この頃です。
アドベントカレンダー書くぞ! と意気込んだはいいのですが、とにかくネタに悩んでしまい……。どうせなら好きなことに絡めて発信したい! と思ったので、自分の趣味で検討。
今回は、趣味の中で私が得た「気づき」を少し書いてみようと思います。


ワクワクは正面からだけでは見つからない

個人的な趣味としてひっそり楽しんできたものに、写真撮影があります。
とはいえそこまで本格的なことはしておらず、スマホやデジタルカメラで街中の風景やおしゃれな看板、道端で出会った野良猫を撮るくらい。最近ようやく一眼レフを購入した、超がつく初心者です。笑

高校生の頃、興味を持ってくれた父親に撮った写真を見せたことがあります。そのとき、こんなことを言われました。

「あんたの写真、どれもこぢんまりしてるなあ」

こぢんまり? と頭にハテナが飛び交いましたが、要約すると「見ていてワクワクしない」「同じような写真ばかりで飽きてくる」とのこと。
正直ぐさっときました。今でも思い出すと地味にぐさっときます。

刺さった言葉のトゲを抜きながら、自分なりに考えてみました。同じ様な写真と言われても被写体は全部違うし、背景に動物にちょっとしたインテリアと、いろいろ撮っているのに……。
しかし、じっとカメラロールを見つめているうちに、一つ共通点が見つかりました。

さては私、全部立ったままド正面から撮ってるな……?


いろんな角度から見てみる

「一方向だけじゃなくて、いろんな角度から見てみなさい。」

小さい頃から、親に耳にタコができるほど言われてきた言葉です。
幼い頃は「何言ってるんだ? 」としか思わなかったこの一言ですが、この時ようやく身を持って実感しました。
真正面から見ているだけじゃ、被写体の真の魅力に気づけない。被写体の一番映えるアングルを知ることができない。本当は横から見たり屈んで見上げてみれば、もっと魅力的に映るのに。
だからどれも「つまらない」写真になっていたのだなと。

今では「そんなの当たり前やろ!」と言われるような基礎も基礎の話なのですが、当時の私には雷が落ちるほど衝撃的な気づきでした。


物の見方とデザイン

思い返してみると、この出来事ってデザインでもよくあるなあと改めて思います。コンテンツの一部分だけに注目してアイデアを絞り出し、結局全て似たり寄ったりな案になってしまう経験を、これまで何度もしてきました。「いろんな角度で見なさい」は、こういったことにも通じるのか……と思うこともよくあります。

なので、カメラに向かっている時もパソコンに向かっている時も、時々深呼吸して視界や思考を反対側に回すようにしています。頭を柔らかくしたいと思って、たまに脳トレなんかもやってみたり。

デザイナーとしてまだまだ未熟な私ですが、あの頃の衝撃と学びを忘れずに、日々精進していきたいです。
来年はもっと経験値を貯めて、より自信と実力をつけられますように!



せっかく写真の話をしたので、最後に自分のフォルダから引っ張り出してきたものをいくつか載せてみます。こっちももっと上手になりたいな……。

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