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「人生は一本の線」&絵本3冊読書感想

104歳美術家、珠玉の作品集。
墨を用いた抽象表現主義者として世界的に広く知られ、亡くなる107歳まで活躍されていた篠田 桃紅さんの本2冊目読了。「人生は一本の線」

黒とグレーの作品を基本とし、時々赤が少し入った抽象画の数々とともに、桃紅さんの厚い言葉がエッセイで綴られていました。

深いとか熱いとか重いとか、言葉として正しいのはどれかなのだけれど、言葉は間違っていても、私には厚いって感じがぴったりきました。

あの生き方、あのお歳でしか紡ぎ出せない言葉だと思いました。
決して重くはない、ふわっと軽やかな感じは、きっと彼女が女性だから、というのもあるかもしれないし、常識に縛られない考え方が現れているのかもしれません。

絵もすごーく魅力的でした。

これ、図書館で借りて2週間家に置いていたけどあんまり読めなくて、今日やっと図書館に持っていって、じっくり座って読みました。
家に借りて帰ってた意味なしー笑



ネット予約していた絵本が届いていたので、それもそのまま図書館で読んできました。前回の(今回?)教訓を生かして、読んでそのまま返却。
以下ちょっとだけ感想(備忘録)

「の」

絵が美しくてすごく可愛かった!
ただ、全部のページの文章が「の」で繋がってて、、、

↓ずっとこんな感じで
女の子のコートの →次ページ ポケットの中にある〇〇の〇〇の 
→次ページ 〇〇で〇〇の →

私には、しっかり息継ぎできないような感じで、ちょっと息苦しさを感じてしまった><  ・・・でも絵はめっちゃ可愛かったです!

「ジャリおじさん」

サイケな感じ。すっごい自由な絵。
可愛くもないし、洗練されているわけでもないんだけど、謎に魅力的な雰囲気があるんですよね。なかなかこんな絵は描けないと思う。甥っ子と読みたいと思った。

「アンディ・ウォーホルのヘビのおはなし」

アンディ・ウォーホルが絵本描いてるなんて知らなかったから、興味が湧いて借りてみました。内容はシンプル。色使いはシャープでおしゃれな感じ。
絵も内容も軽くて明るくて、ポップなアンディらしさが感じられました。


絵の魅力的な絵本3冊も読めて、小さな美術館行ってきたくらいのくらいの充実感を感じました。やっぱり絵本は好き。また良さそうな絵本があったら読んでみたいと思います。

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