#27 同じオーケストラでも、オペラの伴奏は職人芸

今週末は、モーツァルト作曲 オペラ「ドン・ジョバンニ」の本番があります。全曲で3時間の大作。演奏するのも大変です。

オペラの主役はやはり舞台上の歌い手さん。
オーケストラは伴奏ですが、ホルンはかなりのハイトーンで、しかもその高音をキツい音でなくサラッと吹くことを要求されます。大変です。

オペラということもあり、場面転換をしながらさまざまな曲を取っ替え引っ替え吹かないといけません。
間にMCが入るところはまだ良いですが、それも無い場合、1曲が終わってもすぐさま次の曲が始まります。頭を切り替えてどんどん吹きこなさないといけません。

そんなことをやっていると、「これは職人芸だな・・・」と思うようになります。
常に歌い手さんとのバランスを念頭に置きながら、指揮のテンポを感じ、自分の唇のコンディションに気を配りながら、ホルンとしてのザッツを出して難易度の高い譜面を1個1個こなしていく感じ。

オペラの伴奏は、絶対に主役にはなりえないので、縁の下の力持ち。そして職人芸です。
誰にも気付かれなくても、それでいい。逆に、難しいことをやってることを気付かれない方がいいかもしれない。

今週末の本番も、精度高くこなせるよう、がんばりたいと思います。

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