#34 アンサンブル練習で「ゾーン」に入る稀有な経験をしました!

昨日は木管五重奏の練習日でした。1年半ほどコンスタントに練習しているメンバーで、次は来年の3月に演奏会ができるかも?という楽しみを持って練習しています。
昨日は、何回かさらっている中から3曲を見繕っての練習でした。

前2曲もいい感じだったのですが、最後の1曲を吹きはじめてしばらくすると「あれ?これって本番だっけ⁉️」という不思議な感情がよぎったのです。
えぇ?よくあるホール付属の練習室で吹いているだけなのに?でも本当に、本番さながらの緊張感があり、そして気付いたらとてつもなくいい演奏を奏でていたのです。

まず、すごくクオリティがいいのです。良すぎます。テンポ感がいつもよりスムーズで、縦の線も音程も音楽の受け渡しもなぜかピタッと合ってしまうのです。

さらにスゴいのが、いつも以上の音楽表現の応酬でした。「ココこうやるよね」「こっちもさらに表現しちゃうよ」という暗黙の会話が音楽を通して伝わり、メンバー同士がさらに高められていくのがよくわかるのです。

その曲は4楽章構成だったのですが、最初の1楽章のクオリティがスゴすぎて、「この流れを切りたくない!」という思いがみんなあったようで、楽章間でも誰も何も言わず2楽章に進みまた音楽を奏でていく。そんな痺れる時間でした。

振り返ってみれば、わたくしは完全に「ゾーン」に入っていたと思います。後で他のメンバーからも同様の話しがありました。
音楽に覚醒し、自らの身がアンサンブルと一体化し、同化している感覚でした。

分析するとたぶんいくつかの理由があって、
久しぶりのホーム(と呼んでいる、よく響く練習室)の練習だったり、9月末のこのメンバー共通の別本番のあとでまともにアンサンブルできた初めての機会だった、とかなのですが。

いずれにせよ、
「ゾーン」に入るまでに至って、素晴らしい音楽を奏でるという数少ない経験を、いつもの木五のメンバーと一緒に実感できたという事実に本当に感動しています。
それくらい、常日頃いろんな音楽をやっている自分にすら強烈な経験でした。

こういう奇跡って、たぶん起こそうと思って起こせるわけじゃないけど、いい練習の積み重ねで、また次の同じような奇跡に近づけるといいなと思います。

ありがとうございました。

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