初の「ソロ限定」ポケモンユナイトオフライン大会「孤高」の話
こんにちは、eスポーツキャスターの水上です。
もう2週間程前にはなってしまいますが、こんなイベントがありました。
ポケモン界の何でも屋、Refuさんが主催するソロ限定オフライン大会「孤高 -Ultimate Kokou Festival-」。運営はささみちーずさんとじろたさん。
良い名前ですよね、「アルティメット孤高フェスティバル」。声にして言いたい。
タイトルにもしましたが、「ソロ向け」の「オフ大会」って少なくとも僕の知ってる限りでは公式・非公式問わずポケモンユナイトでは初です。結果としてソロ同士で参加・マッチングして対戦する交流イベントとかは結構あったと思うんですが、主旨に「大会」と銘打ってるソロ限定イベントは初めて…だと思う。
という事でどれくらい需要あるのか~とか色々気になってたんですが、Refuさんからお声がけ頂いた事もあり実況として一日楽しませてもらったので、その視点でどんなイベントだったかを記していこうと思います。気になってたけど今回はスルーした方もこれを見て是非、次があったらご参加頂ければと思う。
※記事内に貼る画像は参加者の方のお姿が映っているものもありますが、全て配信に映ったものから持ってきています
イベント内容
1日で何チームも組める
まずは内容と面白かった部分について。といってもイベント名通りシンプルで、ソロで参加し、その場のマッチングでチームを組んで出る大会です。そう聞くと「最初に組んだ5人をチームとして、大会に出場する」と思う方もいるかもしれませんがそうではなく「試合の度にマッチングをし直し、毎回チームを組みなおす」方式でした。これは孤高の面白ポイントその1だと思います。
そも大会自体が負けたら終わりのトーナメントではなく、スイスドロー(勝敗に関わらず全員が規定回数試合出来る方式)で行われました。その上で「極力勝敗回数が同じ人同士でチームを組み、対戦する」形。つまり1勝2敗の人はチームメンバーも対戦チームも(極力)1勝2敗同士でマッチングするようになっています。
これも結構良かったんじゃないかなと思ってて、やっぱり結果が近いと親近感が湧きそうだなと思います。自分が0-4なのに横に4-0の味方が来たら僕はちょっとしり込みしちゃうんですが、味方も戦績同じなら何となく会話するハードルも下がりそう。言っても初対面同士の人がチームを組む事が殆どとなるイベントなので、話しやすさが生まれる設計になってるのは良い。
実況目線でも、前の試合で味方だった/あるいは相手だった選手同士が、次の試合で相手/あるいは味方になったりしてるケースが度々あり、面白く感じてました。
あの有名プレイヤーと共に戦い、ワンチャン倒せる
続いての面白ポイントその2は招待選手。今回、主催チームの方々の人脈により「ポケモンユナイト」で活躍する有名プレイヤーが招待選手として参加していました。
たきしまさん、ajunさん、ゆみーとさん、Supercellさん、ろむまるさん、Iroasさん、ザクレイさんとその数7人。
勿論彼らもそれぞれソロで参加して、ランダムマッチングの海に潜ります。招待選手の方とワンチャン対戦出来たり、味方として一緒にプレイしたり出来る機会は中々無いと思います。
ユナイトを日頃プレイされてる方なら良く解るかと思いますが、このゲームは1人が仮にずば抜けて上手かったとしても、それだけで勝敗は決まりません。だからこそ、自分が彼らの力になれるチャンスもあるし、相手に招待選手が来ても勝つチャンスだってあります。「俺は大会でたきしまに勝ったぞ」と言えるようになるチャンス、これは孤高の魅力の一つだと思います。
招待選手の皆さんもかなりイベントを楽しんでくれていた様で、ありがたや。
居心地の良い会場
そして会場は四ツ谷駅から徒歩数分にある「note PLACE」。
そう、僕が現在この記事を書くのに使わせて頂いている「note」様です。ここの会場もめちゃくちゃ良い所で、まず何よりキレイで広い。
まず僕が最初に着いた時、「対戦と観戦でエリア分けされてる広さのコミュニティ大会会場、何事だ…!?」と思うくらい衝撃だったんですが、本当に良い所でした。
僕が喋りっぱなしで一切写真を撮れなかったので、配信画面以外で会場の様子をお伝えする手段を持っていないのですが、この会場についてはnoteさんのサイトをご覧頂くのが一番良いと思います。めっちゃ良い。
勿論色々条件があるとは思うのですが、noteさんはこういったコミュニティ大会への理解があり今回会場を使わせて頂けたと聞きましたので、もしオフイベントを開きたくて会場を探している方は一度ご相談してみるのも良いかもしれません。
ただ、今回居心地が良すぎたあまりか、本来長居するべきでないスペースで長居したり、周りに人がいる事を気にしていない様な会話をずっと続けている人がいらっしゃった、という事を聞いたのは残念な所でした。
僕たち運営サイドは勿論ですが、こういったイベントに参加する時は参加者側も、会場には最大限の敬意を払って使用できると皆ハッピーだと思います。「貸して良かったな」と思ってもらえたら、次もお力添え頂ける世界線が生まれたりもするかもなのでね。
孤高ならではのチャンス
という事で始まった孤高、実際めっちゃ盛況だったと思います。
Refuさんに伺った所参加希望者はエントリー上限をゆうに超えて、対戦・観戦参加者共に多くの方々にお集まり頂きました。初回で人が埋まるのはね、スゴイ。
特に良かったというかありがたかったのは、参加者の方々がめっちゃ協力的だった事です。1回戦が始まる前、諸々の都合があり事前エントリーしたプレイヤーから来られなくなってしまった方が何名か出た関係で「10人ほど参加プレイヤーが増えるとめっちゃ都合よく試合を回せる」と運営の方から報告があり観戦席の方に呼びかけてみた所、なんと10人が対戦エリアに移って頂く、という事がありました。
「観戦のつもりで来た」から「大会に出る」は結構ハードルの高い行為だと僕の中であるので、これはシンプルにびっくり。楽しんで頂けてるなぁと嬉しくなりました。ありがとうございました。
その後はスイスドローで5回戦(6回だったかも)たっぷり行った後、決勝トーナメントへ。決勝トーナメントからは負けたら終わりのシングルトーナメントでありつつも、スイスの結果がどうであれ参加可能なルール設計になっていたので、かなりの数対戦を楽しんで頂けたと思います。
「決勝トナメからは一回マッチングした後チーム固定」ルールも「決勝トナメ感」あって良かったね。
それからめっちゃ良かったのが、色んな方向から楽しんでる音が聞こえて来た事でした。
観戦エリアでも良いプレイが出る度見てる人からも歓声とか拍手とか上がるし、何より今回の配信卓。
配信卓でプレイするチームは観戦エリア側でプレイして貰ってたんですけど、そのお陰で試合前の作戦会議や、試合中のコール、声がけとかが直で聞こえてくるんですよね。これは数年ユナイトの競技シーンに関わっていても中々出来なかった経験で、孤高ならではだな~と思いました。
僕ら実況の声も聞こえてしまう分選手はちょっと大変な環境だったかもしれませんが、僕ら視点だと本当に良かったです。試合前和気あいあいとしてたチームから、試合中めっちゃ真剣なコールとか聞こえてくるとそれだけで惚れてまうよね。
選手に僕らの声も聞こえているので、何となく伝わるとヤバい情報を伏せながら実況解説する事が求められたのも面白い経験でした。「画面は現在ヤミラミが映っています。どこに向かっていくのでしょうか…あ~これは…果たしてどうなるのか…(相手中央エリアに入り込むのを見送りながら)」
試合もかなりレベルが高くて、見ごたえ抜群だったと思います。チーム固定になる決勝トナメからはちょっとずつ連携も仕上がりを見せ始めるのも良かった。勿論結局上位は有名プレイヤーばかり…なんてことはなく、トナメ上位に残った選手には、イベント最初に観戦席から対戦側に移ってくれた参加者の方もいました。その事からも「全ての参加者にワンチャンがある」非常にソロ大会らしい展開になっていたと思います。
この辺りは文字で書いてもあまり伝わりにくいと思うので、是非配信をご覧頂けたら。試合と一緒に会場の雰囲気も伝わったら嬉しい。
孤高に始まり、孤高で無くなり、孤高に還る
という訳で大きく盛り上がった孤高。自分も喋らせてもらいましたが、めっちゃ楽しかったです。
配信が終わった後には「交流会」として設けられた時間もあり、今日仲良くなったプレイヤーや、招待選手の皆さんと会場で歓談する時間もありました。僕にも話しかけてくださっていた方がいてくれて、ありがとうございました。嬉しいです。
さて、ここまで読んでくださった方は勘付いてるかもしれませんが、このイベント、「孤高」という名前から感じるほどの「孤高感」は無いです。試合を見てると「孤高感(ソロっぽい動きやポケモン選択)」はあるんですが、少なくとも僕が観測してる範囲では「孤高ってどんな意味だっけ」て感じるくらいわいわいとしたイベントでもありました。
でもそれもそのはず、一日通してチームを組み、同じ会場で遊んだらそりゃ仲良くもなりますし、友達も出来るかもしれないですよね。そういう意味で大会の緊張感はしっかりありつつも「交流」も大きな要素としてあるイベントだったと思います。
多分一番孤高だったのはエントリーして会場に来るまでの時間だったのでは無いでしょうか。そしてイベントを通して仲間や友人が出来、会場を出たら明日からはまた孤高のソロ戦士。そんなイベントだったと思います。
なので今回「大会でガチっぽいし、足引っ張ったら嫌だな…」と思って参加を見送った方には「そんな気負わなくても、結構気軽に交流が楽しめるよ」とお伝えしたいし、「言うてもガチっぽくないな」と見送った方には「しっかり緊張感も生まれる大会イベントだよ」とお伝えしたい。矛盾してる様で、この2つは両立している…と僕は感じている。
それでもちょっと、って方には観戦って選択肢もあります。
最近ではWCS2023の横浜や、ベルサール秋葉原で行われたイベント等で「同じ会場でポケモンユナイトをやる/観る」機会というのが公式イベントとしても少しづつ生み出されています。
僕もオフラインのイベントは特に得難い経験が出来る場所だと思っているので、そういうイベントへのとっかかりとしても、是非こういうコミュニティのオフイベントにはまた機会があれば参加してくれたら嬉しいなと思います。オフイベは良いぞ。
そして今回、初の開催にあたって全力で乗っかってくれた参加者の皆さんには本当に感謝申し上げます。イベント、やはり人が来てくれることが一番嬉しいので…参加して、楽しんで頂きありがとうございました。
僕は運営では無いので次があるかは皆目解りませんが、きっとありますよね、Refuさん?
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