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【ポケモンユナイト】僕たちは1年間、タブンネを追い続けた【1周年おめでとう】

こんにちは、水上です。最近はエオス地方と、たまにガラルにいます。
ポケモンユナイト一周年、おめでとうございます。正確にはこの記事が上がるであろう日には数日過ぎていると思いますが、セーフという事でお願いします。

一周年、誇張抜きにめちゃくちゃ早く感じております。このゲームを始めた最初の数週間くらいに友達と「僕たち一年後もこうしてタブンネを取り合ってるのかなぁ、ワハハ」なんて話していたのですが、本当に一年後もタブンネを取り合っています。
それだけこのゲームには密接にかかわり、かつ濃厚な時間を過ごさせて頂いている事かとも思います。特に自分は有難い事に公式の実況解説として何度もお仕事を頂いている事もあり、自覚できるくらいには「力を入れて取り組んだゲーム」でした。
なので折角だし自分のポケモンユナイトとの一年を色々振り返っていこうと思います。「ポケモンユナイトの歴史!」みたいな感じで過去シーズンの最強キャラを並べていくようなキャッチーなものではなく、あくまで僕にとってのユナイトの振り返りになります。
役に立つような情報はありませんが、実況解説として、みたいな目線も記載するつもりですので、そこは少し面白いものになるかもしれません。よろしくお願い致します。

記事タイトル、最初はサンダーを追い続けた、にしようかと思いましたが、サンダーを追わなかった時期は確実に存在するのでタブンネとなりました。それではどうぞ。

草むらからソーラービームを打ち続けた

ユナイトがリリースした当初の僕を一言で表すとこうなります。
僕はポケモンユナイトというゲームを、控えめに表現してもかなり楽しみにしていました。
というのも、「リアルタイムでポケモン達を操作できる対戦ゲーム」というのは思いのほか少ないからです。常に自由にポケモンを動かせる対戦ゲーム、というのは僕にとって大きな魅力であり、昔「ポッ拳」というゲームをやり込んだ理由の一つでもありました。

特に今作は僕の大好きなポケモン「フシギバナ」が最初から参戦していたので、初めはフシギバナを選び続けようと心に決めていました。
しかし対戦ゲームである以上どうしても向き合わなければならない性質として、キャラ性能というものがあります。
リリース初期のフシギバナはお世辞にも強いとは言えず、やり込んでいるプレイヤーに解るように言うならば、選択画面で選ぶと「ちょっと待ってね」飛ばされるタイプのポケモンでもありました。

↑は僕がリリース直前に書いたnoteです。「使いたいポケモンが弱いと言われている人に向けて」みたいな書き方をしていますが、これは紛れも無く僕の事であり、良い事を言っているように見えて全て僕がフシギバナで戦うために書いたようなものです。
これを書いてツイートしたものに「フシギバナマジ地雷だから対面に来てね(意訳)」といった内容の引用ツイートが飛んできたときはチームゲームならではのわびさびを感じた。

とはいえフシギバナは全ポケモンの中でも最長射程の技「ソーラービーム」を持っていたので、唯一無二の個性がある事も確かでした。
僕はこういうゲームは好きなポケモンを選んでなんぼだと思っているので、味方に詫びながら草むらに隠れてただただビームを打ち続けるのは確かに楽しかったです。最強ポケモンを選んでも全然負けうるゲームだからこそ、せめて使用ポケモンくらいは納得した上で選びたい。
他のポケモンにも言える事ですが、ユナイトにおけるフシギバナのソーラービーム、「ソーラービーム」感あって良いですよね。
この後アップデートによって「はなびらのまい」を使うフシギバナが環境最強キャラになるのですが、これはまた別のお話。

力技と協力の元で大会を実況した

個人主催大会「ミナカミカップ」を開きました。

元々ポケモンユナイトがリリースされたら大会を開いて実況していく予定でした。これは実況したいというものもあったし、「僕が実況するポケモンユナイトの動画」を世に残す事でいつか開かれる公式大会で実況として選んでもらう可能性を少しでも上げるため、というのがありました。

しかしこの時期は問題が1つあって、この頃のポケモンユナイトは「人のプレイをゲーム内で観戦する」為の方法が存在しませんでした。観戦機能、無かったんですね。
なので機能が追加されるまで待とうとも思ったんですが、いつ追加されるかも解らないし、後述しますがちょっと焦っていたこともあって、開催する事を決めた上でこんなお願いを出していました。

簡単な話、「実況したいから試合録画してファイルください」です。
正直なところ1個でも集まれば本当に御の字だと思って出したお願いだったのですが、結果として10を超える動画が集まり、かなりの数実況する事が出来ました。大会自体も32チームを超える応募があり、本当に感謝しています。僕の実況はこの頃から皆様に支えられております。

大会についての詳しい気持ちは↑で書いていました。なので詳しくは省きますが、まだポケモンユナイトの界隈にとって何者でも無かった僕に沢山の人が協力してくれた/大会に参加してくれたという事実はマジで色々な支えになりました。ありがとうございます。

お友達とゲームをする事が増えた

昔他のゲームを遊んでいた友達や、ポケモンユナイトを通して新たに知り合った友達と遊ぶ機会が格段に増えました。

↑新たに知り合った友達と遊ぶ例。

僕は元々ゲームセンターで遊んでいた人間なので、昨今のコロナ事情によって集まりくくなってしまったり、そもそも遊んでいたアーケードゲームの稼働が終了してしまった事で、「誰かと一緒にゲームをする」機会がここ数年極端に減っていました。

しかしポケモンユナイトがリリースされてからはプレイし始めた友人も多く、この1年間、誰かとユナイトを遊ばない週というのは基本無かったと思います。

これは新たな発見でしたが、僕にとって「友人と話しながらゲームをする」というのはかなり精神に良い影響を与えるという事が解りました。
eスポーツキャスターという職の性質上、ゲームをプレイしたり動画を見たり資料を集めたりと、一人でゲームに関する何がしかに向き合ってる時間はかなり多いです。
そうした時間を過ごせる事はかなり幸せな事である反面、やはりずっと1人で黙々と作業しているとどうしても鬱屈としてくる事もあり…こんな世の中ですし…
そういう時人と騒ぎながらゲームしてると相当気持ちが前向きになる感覚がありました。これは別にポケモンユナイトである必要は無いのでしょうが、それでもポケモンユナイトがもたらしてくれた恩恵である事は間違いなく、僕はそれを結構尊い事だと感じます。

実況解説として

ここまではある程度プレイヤーとして振り返ってきましたが、少しキャスターとしての目線も残しておこうと思います。とはいっても実際に大会が始まった後の事は出演している配信で感想とかもお話しているので、大会シーンが始まる前のお話を中心に。

この記事でも書きましたが、僕はこのゲームが世に出る事をかなり楽しみにしていました。ポケモンが好きなので、ポケモンのゲームに対してわくわくするのはまぁ当たり前ですね。
ただそれはあくまでプレイヤーとしての感覚であって、キャスターの水上侑としてこのゲームと向き合った時に、リリースされる事に対してはかなり恐怖を持っていた覚えがあります。リリースまだかな~~~って思う自分と後数年はリリースしなくていいな…と思う自分はマジで同居していました。

なぜかと言うと、僕はこのゲームを本当に実況したかったからです。もっというと、公式の実況解説者になりたかった。自主大会とかで気楽に喋るだけではなく、公式大会の場を実況したいとこのタイトルが発表された時から思い続けていて、その気持ちはかなり強かった。

リリースするまでは気楽です。いつ世に出るか解らないなら、出たら実況したいな~~って夢を見てれば良いだけなので。
でも2021年の7/21リリースって発表されちゃったから、それはもう現実であり競争なんですよね。少なくとも僕はそう思っていました。
実際問題僕よりも「ポケモン」と関わりの深いキャスターさん・アナウンサーさんは無数にいました。僕は「ポッ拳」でPJCS2019等を実況させて頂いた事があるくらいで、その縁だけでもかなり大きかったんですけど、それでも多くの実力ある候補者の中でわざわざ僕を使う理由が無いっていうのが解らるくらいの頭はあるつもりでした。

だから選んでもらえるだけの何かを作り出すのはどうすれば良いかっていうのはかなり考えました。↑のミナカミカップの話で焦っていたっていうのもそこで、とにかく「実況」の立場として何かしたかった。

βテストの際にはこんなものもやりました。
選ばれるには、せめてキャスティング権限のある人間に、「水上という人間がやりたがっている」と知って貰うためにどうすればいいのか。
自分で考えたりもしたし、人に相談もしました。それを全部書き連ねたりはしませんが、思いつく限りの事をやりました。

色々やったからこそ、いつか公式大会が開かれて、誰かが実況として選ばれる「答え合わせ」の時が来るのが本当に怖かった。観戦機能が無いと知った時、僕の精神は「自主大会開けないじゃん困る~」と「観戦機能無いうちは公式大会も無いだろうからちょっと安心~」の二つが同居していました。軽い二重人格と化してた。

僕は何かがダメだった時、結構未練たらたらになる上その物事を直視するのがキツくなるタイプの人間なので、仮に自分にはかすりもせず他の誰かが実況する事が決まったとしたら「ポケモンユナイト」を楽しくプレイ出来ていたかは解らない。
「どこかでチャンスを掴むためにも」みたいな感じでプレイは続けていただろうけど、プレイに対して何かしらマイナスの感情を覚えながらにはなっていたと思うし、少なくとも大会の配信を観戦する事は間違いなく出来なかったという確信がある。

観戦機能が追加されて12月のWinter Tournamentが発表された時は毎日そわそわしていたし、僕の知らない所で話が進んで、既に誰かがその席に座っているんじゃないかと思うと気が気じゃなかった。だから実況のお話が来て、正式に決まった時はかなり嬉しかった。文字じゃ書ききれない程に本当に嬉しかったし、その日は凄くぐっすり眠れた。
気合が入っていた分初回のWinter Tournamentはかなり緊張していた。解説のザクレイさんも緊張していて、その姿を見てちょっと緊張がほぐれたのを今でも覚えているし、その日の夜は中々眠れず、アーカイブのコメント欄で良い評価を頂けてるのを見て、興奮してポケモンユナイトのソロをやり始めてそのまま徹夜した。とても幸せな時間だったと思う。


そんな感じで一年前は生きていたので、今こうして「ポケモンユナイトの公式実況解説者」として人生を歩めている事、本当に嬉しく思っているし感謝しています。僕を良いと言ってくれる方々や、まだまだ実績の薄かった僕を使ってくれる人々に対して。

長くなったし途中脱線したような感覚もありますが、ここまでお読み頂きありがとうございました。
今はWCSの日本予選も全部終わってひと段落着いたところですが、また何か大会がある時はどっかでお声がけ頂けるだろう…と思えるくらいのものは残せたんじゃないかなと思っています。慢心して良い事は無いのですが、それくらいは思っても良いかな…良いよな?
今は1周年の盛り上がりを感じながらゲームを楽しんでいきたいと思います。サポートメダルの事とか調べなきゃいけない事も多いしね。そしてまた実況や解説の機会を頂けた際には、少しでも「ポケモンユナイト」を皆さんが楽しむ一助となれたら本当に幸いです。

キャスターになってからというもの、僕のゲーム、ひいては「好き」という感情の矛先がどれだけ「仕事」と結びついてる事を実感する機会は凄く多くて、今回はその最たるものだった。席の数が決まっている仕事だから、必ずしもその「好き」を気持ちよく堪能できるとは限らない。
仕事としてゲームをやるなんて!と言う人は今でもちょこちょこ見かけるし、言いたい事は解らなくも無いけど、仕事としてゲームに触れられる事がとても幸福な事だというのは今後も発信していきたいと思います。

最後に余談ですが、ポケモンユナイトは8月に世界大会「ポケモンWCS」が控えており、日本語配信がある、という事まで発表されています。
なので大会当日が近づいたらまたチーム紹介とか、他のポケモンタイトルは詳しいけどユナイトは解らない、という人に向けた解説noteを書いてみようと思っていますので、良かったら是非ご覧ください。note更新も含めて大体Twitterで発信しています。

それではまた。ポケモンユナイト、1周年おめでとうございます。そして、ありがとうございます。





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